タイの首都バンコクで反政府集会を続けているタクシン元首相支持派「反独裁民主同盟(UDD)」は、自らが運営する衛星テレビ局の放送が政府に遮断されたことに反発し、9日、放送を行う通信会社にデモ行進しました。
UDDは9日午前、バンコク近郊にある衛星通信会社「タイコム」の周辺に集まり、「放送の遮断を解除しなければ、会社を占拠する」と警告してデモ行進をしました。これに対して、治安部隊は警戒線を設けて阻止しようとしましたが、デモ隊はそれを振り切って突入したため、双方の衝突となりました。この中で、治安部隊は催涙弾や放水も使って排除を試みましたが、阻止することができず、デモ隊に占拠を許しました。衝突では、治安部隊の隊員3人、デモ隊の少なくとも12人が負傷したということです。
UDDは、通信会社に放送の再開を約束させてから、午後5時頃、市内の集会場に向けて撤退しました。(鵬)
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