新華社通信によりますと、中国の胡錦涛国家主席は2日、アメリカのオバマ大統領と電話会談を行いました。
席上、胡錦涛主席は「中国政府は一貫して、戦略的な見地や長期的な角度からアメリカとの関係を処理してきた。中国はアメリカとともに、双方が達した合意事項をより確実に実施し、両国の三つ共同コミュニケなどの原則や精神に則って、互いに相手側の最も重要な利益や関心事を尊重していく。そして、両国間の食い違いや敏感の問題を適切に処理し、各分野における対話や協力を強めていきたい」と述べ、建設的で全面的な協力関係を促す意欲を示しました。
胡主席はまた、「台湾とチベットの問題は中国の主権や領土保全に関わり、中国の核心的利益に関わっている。これらの問題を適切に処理することは、健全な両国関係を確保することにとって非常に重要だ」と強調しました。
これに対して、オバマ大統領は「建設的で協力的、かつ健全な米中関係を発展させることは、両国にだけでなく世界にとっても非常に重要だ。健全で安定した関係は、両国の長期的、かつ戦略的な利益に符合している。アメリカは、これまで堅持してきた一つの中国の政策を全面的に確認している。そして、これが中国の最も重要な利益だということを認めている。両国は、世界問題と地域問題で幅広い共同の利益を持っているため、双方の全面的な協力を期待している」とした上で、胡錦涛国家主席の『核安全サミット』への出席に歓迎の意を表明しました。
これに対して胡錦涛主席は「中国は核の安全問題を一貫して重要視しており、核拡散や核テロリズムに反対し、国際社会が核安全問題での協力を強化することを支持している。今回サミットを成功させるため、中国はアメリカおよび関連諸国と密接に協力し、ともに努力していきたい」と強調しました。
胡錦涛主席はさらに「中米両国の経済協力と貿易の健全で、安定した発展を保つことは、両国の共同の利益につながる。双方が対等な協商を通じて貿易問題を処理し、貿易における良好な状態を維持することを望んでいる」と述べました。
また、オバマ大統領は、中国がその発展過程でチャレンジに直面していることに理解を示した上で、「双方が引き続き努力し、対話を通じて適切に関連問題を処理して、世界経済の一層の回復とバランスの取れた発展を促していきたい」と強調しました。(朱丹陽)
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