中国黒竜江省がこのほど明らかにしたところによりますと、やすい輸入大豆の影響を受け、大豆主要産地である黒竜江省大豆加工企業の多くは春節の2月頃から生産停止の状態となり、輸入大豆は中国の大豆産業の生存を脅かしています。
黒竜江省大豆協会の関係者は、「現在、全省では規模以上の大豆加工企業(国有企業と年間売上高が 500万元以上の非国有企業)70社余りが生産停止となっている。特に、2008年から生産をなんとなく維持している企業はわずか10社ぐらいだ」と述べています。
統計によりますと、2004年、輸入大豆は初めて2000万トンを超え、2009年4000万トンを突破し、今年1月は去年同期より34.5%増加しました。価格が低い輸入大豆は黒竜江省の大豆加工企業を苦境に追い込み、農民の積極性を挫折させられました。黒竜江省農業委員会の調査によりますと、今年黒竜江省の大豆栽培面積は10%近く減少する見込みだということです。
大豆協会の関係者は、「現在黒竜江省では、大豆栽培を行っている農民は1000万人だが、もし水稲、玉蜀黍とその他の経済作物の栽培に移行せざるを得なければ、国の食糧安全に影響をもたらすことになり、潜在的な危機は大きい」と指摘しています。(翻訳:玉華 チェック:国清)
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