中国の鐘山商務次官は8日、保護貿易主義反対の立場を重ねて表明し、「最近、中米間の貿易摩擦は貿易紛争にならない」との考えを表しました。
鐘山商務次官はこの日、イギリスのバーミンガムで開かれた国際商品見本市での記者会見で「中米間の貿易摩擦が確かに増えているが、これは中米貿易の大きな問題ではない」と述べました。
昨年、アメリカは中国産タイヤ、アート紙、石油パイプなどの製品に高額の課徴金を課しました。そして、中国商務省はアメリカ産のブロイラーの輸出にダンピングがあるとして、2月13日から関連商品に課徴金の徴収を決めました。この反ダンピング策が発表されて翌日、アメリカ商務省は中国産のギフト用ボックスやリボンに最高230%の反ダンピング税を課することになりました。
これを受けて、鐘山商務次官は対話で問題解決を図るべきだととしました。
また、人民元切り上げ問題について、鐘商務次官は「人民元為替レートのバランスと安定を維持することは中国経済に有益なだけでなく、世界経済にも有益だ」と述べました。(翻訳:ヒガシ)
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