中国商務省の姚堅報道官は15日北京で、2009年の中国の商業貿易経済を振り返り、「国際的金融危機の影響を受けたにもかかわらず、中国の商業貿易経済は安定した運行を維持した。これは、中国の経済社会の安定した発展にしっかりした基礎を作り上げた」と述べました。
2009年、中国はマクロ経済政策の実施により、貿易において市場の確保ができました。年間輸出入額の下げ幅が縮小し、対外貿易の規模が徐々に拡大されています。輸出入額は12ヶ月連続して下げた後、去年11月から回復し始めました。
去年の輸出市場の変化について、姚堅報道官は「欧米市場への輸出額の占める割合は一昨年よりやや減少し、38.5%に止まった。ASEAN・東南アジア諸国連合やインドなどの新興国との貿易が大きな発展を見せ、ASEANが中国の3番目の輸入先になった」と述べました。
また、2009年、国内消費市場は全体的に上昇の勢いを見せ、価格要素を除いて、小売総額は1986年以来の最高水準に達するだろうと予測されています。年間消費による経済成長への貢献度は50%以上となり、前年より6ポイント増加するだろうと見られています。特に、農村部での家電製品や自動車などの販売促進政策の実施により、農村部の消費の伸びが初めて都市部を追い越しました。
一方、2009年は、中国経済が貿易保護主義の被害を受けた年でもありました。統計によりますと、去年中国が受けた反ダンピングを主とした貿易保護調査が115件もあり、被害金額が127億ドルに達し、金融危機のもとでの貿易保護主義の最大被害国になりました。
これについて、姚堅報道官は、「中国は引き続き貿易保護主義に断固として反対していく。貿易保護主義は、地球的経済危機の解決に不利である。発展途上にある中国の対外貿易は、様々な課題に直面するだろうが、われわれは法律や交渉などを通じて、これらの問題を解決して、健全で規則正しい発展の軌道に乗ると信じている」と強調しました。(朱丹陽)
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