中国の中央銀行である中国人民銀行は12日夜、「18日から人民元預金準備率を0.5%引き上げる」と発表しました。経済学者は「中国の通貨政策の転換ではない」と見ています。
人民銀行の預金準備率引き上げは1年半ぶりとなります。これまで、国際金融危機に対応するため、08年下半期には4回にわたって預金準備率を引き下げました。
中国人民大学金融・証券研究所の張錫軍教授は「中国経済が安定的に回復している今、預金準備率の引き上げは、信用貸付の早急な成長を緩和するのが目的である。一方、政策転換の目安は利率水準の調整なので、今回の調整は、通貨政策の見直しにつながらないものだ」と強調しました。
アジア開発銀行中国代表上級エコノミストの庄健氏は「今後数ヶ月でインフレになる恐れがあるので、中央銀行は第2四半期にもさらに金利を引き上げるだろう」との考えも示しました。(翻訳:コオリ・ミン)
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