中国気象局の鄭国光局長は1日文章を発表し、「地球温暖化の影響で、中国では大規模な旱魃災害が続いている。これは、農業生産の最大の脅威になっており、食糧供給の不安定性が高まっている」としました。
1日付けの新聞「中国気象報」は、鄭国光局長の文章を掲載し、「ここ数年、中国は毎年旱魃災害に見舞われている。食糧の損失は3000万トンに上っており、各自然災害による損失の60%を占めている。研究によると、地球温暖化の背景の元で、華北地区では旱魃が30年あまり続いており、今後10年以内に緩和される兆しは現れていない。同時に、南方地区では、雨量の多い季節でも旱魃になっている。積極的な対応策をとらなければ、現在の生産レベルと保障条件では、21世紀の後半、小麦やとうもろこしを含む主な農作物の年間生産高が37%減少する恐れがある」と指摘しました。
文章はさらに、「気候変動の影響を受けやすい発展途上国として、中国は気候変動への適応を最優先の戦略にする上、農業生産の促進や食糧安全の確保を急務にしなければならない。さらに、主な食糧生産区の農業気象災害対応システムの整備に重点を置き、耕地保護、農業生産の促進、そして農家の食糧生産意欲を守る国策の実施を長期的に堅持し、食糧の備蓄を増加させなければならない」としています。(朱丹陽)
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