27日午前、2頭のパンダがオーストラリアの南オーストラリア州に旅立ちました。現地に10年間滞在する予定です。

　この2頭のパンダは4歳の「ワンワン」と3歳の「フーニー」。この日午前、繁殖地の四川省雅安碧峰峡基地を離れ、まず出発地の成都双流空港に到着。南オーストラリア州の州都・アデレートには現地時間の28日午前に着く予定です。「ワンワン」と「フーニー」は地元動物園のパンダ館で検疫のため隔離された後、来月13日に一般公開されます。

　完成されたばかりのパンダ館は面積4000平方メートルで、3分の1が室内になっています。設備が整っているだけでなく、環境も四川臥龍自然保護区を再現。さらに、およそ10ヘクタールの竹林も建設されました。

　「ワンワン」と「フーニー」の到来に、地元市民は高い関心を示しています。6月に高速道路の脇にパンダが竹を食べている大きなカウントダウン用の看板が掲げられました。また、案内係に100名の大学生が選ばれています。

　オーストラリアへの2頭のパンダ貸し出しは、双方が2007年9月6日に調印した協力研究協定に基づくものです。

（朱丹陽）