中国の全国人民代表大会常務委員会の陳至立副委員長は、10日開かれた2000年ノーベル賞受賞者北京フォーラムで、国際金融システムの改革に積極的に取り組んでいく中国の姿勢を表明したあと、合理的で効率化し、かつ広く受け入れられる金融への監督管理基準を制定するとともに、多元化した国際通貨システムの整備を推し進めることなどから改革をはじめることを提案しました。
この提案について、陳至立副委員長は「合理的で効率的な、かつ広く受け入れられる金融への監督管理基準をいち早く制定する必要がある。この分野での協力を強め、危機への早期警戒と対応システムを整備し、公平、公正、包容という新たな国際金融秩序を構築すること。多元化した国際通貨システムの整備を加速すること。また、国際金融危機の発生は国際通貨システムの欠陥と密接なかかわりがあることから、多くの通貨の役割発揮に取り組み、国際金融市場の安定と世界経済の持続可能な発展を促す必要がある」と述べました。
陳至立副委員長はまた、「国際金融機構システムを改革するには、発展途上国の知る権利と発言権を明確にし、これを実施すべきだ。また国際金融機構の管理層における発展途上国のメンバーを増やすとともに、内部構造を改善して、国際金融機構を効率的に危機に対応できるものにしていき、その職責履行力を高めるべきだ」と述べました。(朱丹陽)
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