中国中央軍事委員会の徐才厚副主席はゲーツ国防長官の招きに応じて、24日から11月3日に渡って、アメリカに対する公式訪問を行っています。これについて、徐副主席に同行している中国国防省外事局の銭利華少将は27日、ワシントンで行われた記者会見で「徐才厚副主席のアメリカ訪問は現在すでに豊かな成果を上げた。これは非常に重要な意義がある」と述べました。

　銭少将はさらに「言うまでもないことだが、オバマ大統領が就任して以来、両国関係は安定を維持してきた。両国首脳はロンドンの金融サミットで、両軍の関係を含む両国関係を一段と発展させることについて共通認識に達した。徐副主席の今回訪問の目的はこの共通認識を具体的に実行し、両軍関係の安定的な発展を推進し、相互理解と信頼を強化し、協力を拡大していくことにある。現在、訪問は予期した目的に達した。双方の共同努力によって、とくに、アメリカ側が両軍関係を妨げるいつくかの障碍と困難を真剣に解決したことによって、両軍の関係はより好ましい方向に向かっていくだろう」と述べました。

　銭利華少将はまた、「この日、徐才厚副主席とゲーツ国防長官が会談し、両軍の協力について7項目の共通認識に合意した。つまり、双方は、ハイレベル訪問を強化すること、災害の防止、救援分野における協力を拡大していくこと、軍事医学分野における協力、特に流行病予防分野における協力を強化していくこと。両国陸軍の交流、中・青年軍官の交流、両軍の文化スポーツ交流を強化していくこと、海上輸送の安全を確保するため、既存の外交ルートと交渉システムを十分に利用していく」と述べました。（翻訳：トウエンカ）