IMF・世界銀行の林毅夫副総裁はイスタンブールで4日、「気候変動は世界的な課題で、いかなる国も金融危機を口実に気候変動に対応する計画を延期することはならない」との考えを示しました。
林毅夫副総裁はこの日、IMFが『世界発展報告2010:発展と気候変動』を発表するために行った記者会見で、「気候変動と金融危機は市場に障害が起きた表れだ」として、「金融危機は短期的なもので、世界経済は回復しつつあるが、気候変動は人間と密接にかかわり、世界にもたらす損害は今、目の前にある」と述べました。
IMFの報告によりますと、発展途上国は世界温室効果ガス排出量の三分の一しか占めていませんが、気候変動による被害を75%から80%受けていることが明らかになりました。林毅夫副総裁はさらに、「先進国は発展途上国に資金と技術支援を提供すると同時に自国の排出量を削減する義務がある」との考えを示しました。(翻訳:ヒガシ)
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