フィリピン政府の29日の発表によりますと、台風１６号による豪雨災害はこの40年来で最大の被害を引き起こし、これまでに240人が死亡、37人が行方不明になったということです。

　フィリピンの災害救助を担当する高官は、「首都マニラおよびその周辺の被災地域では、溜まっていた水が徐々に退いていくにしたがって、被災者の遺体が大量に発見された。この24時間で、全国災害協調委員会の死亡者統計は２倍増加した。今回の台風１６号によるフィリピンの損失は、3日目から顕在化してくるだろう」と述べました。

　また、フィリピンのチョドロ国防相は28日、記者会見で、「軍隊やボランティア、医者からなる救援チームは、これまで8000人近くを救助した。これまでの統計によると、およそ50万人の家屋が倒壊し、およそ11万人が学校や教会、臨時避難所に避難している」と明かしました。（藍/田中）