新型インフルエンザは世界で感染が拡大しています。一方、ＷＨＯ・世界保健機関は「生産能力に限界があるため、貧困国はワクチン取得で難題に直面している」と述べました。

　タイ保健省は14日、「国内で新たに3人が死亡し、感染による死者は24人となった」と発表しました。一層の拡大を防止するため、バンコク市政府は同日、15日から学校や幼稚園、職業訓練センターを5日間閉鎖することを明らかにしました。

　パナマ保健省は13日、新たに27人の感染が確認され、感染者数は507人になったと発表しました。

　また、コロンビアやフィンランド、ウガンダ、アルジェリアでも感染者は増えており、コロンビアは13日に「女性1人が死亡した」と発表しました。

　こうした状況について、ＷＨＯのマーガレット・チャン事務局長は14日、「関連企業の生産能力にが限界があるため、全世界全ての人のワクチン接種の需要を満たすのは不可能だ。貧困国はワクチン取得で明らかに難題に直面している。衛生分野では公平と公正は生死に関わる問題である。薬品の取得と疾病の治療面で富裕者に偏るのをいかに防ぐかが、公共政策の分野で直面している核心的な課題だ」と指摘しました。（翻訳：玉華　チェック：横山）