EU・欧州連合首脳会議は19日、EU内で金融への監督管理を強化すると共に、欧州全域をカバーする新たな監督管理体制を構築して、現在の世界金融危機の再発を防ぐための改革案を採択しました。

　欧州委員会のバローゾ委員長は2日間にわたる首脳会議終了後の記者会見で、「首脳らは、EU内で金融への監督管理を強化する必要があることで一致した。しかし、これは各加盟国の監督管理機関の役割を弱めるものではなく、統一した枠組み内で監督管理を強化することだ」と述べました。

　この改革案に基づき、EUの金融市場におけるリスクを監視し、適時に警告や対応策を打ち出す「欧州システミックリスク理事会（ESRB）」という新たな機関を設立します。同時にEUは、銀行業と保険業、証券業における各加盟国間の協調を図る加盟国の監督管理機関の代表からなる3つの監督管理機関を設立する計画です。

　（翻訳：洋）