アメリカ上院本会議は20日、グアンタナモ米軍基地の収容者に対するアメリカ本土移送差し止め、収容所閉鎖移送経費を認めない修正条項を加えた補正予算案を可決しました。
上院はこの日、賛成90、反対6で、先週下院との採決結果とほぼ同じく補正予算案を可決しました。アメリカのメディアは、「この結果により、オバマ大統領が苦境に立たされてる」としています。
連邦捜査局(FBI)のモラー長官も20日の下院司法委員会で「アメリカ本土に移送すれば、アメリカはテロのリスクにさらされる」との懸念を示しました。
しかし、政府関係者によりますと、グアンタナモ米軍基地に収容されている容疑者1人が、民事裁判を受けるためニューヨークに移送される予定だということです。この容疑者は、国際テロ組織アルカイダによる1998年ケニアおよびタンザニアのアメリカ大使館爆破事件などに関与した疑いが持たれています。この収容者は、グアンタナモ収容所を経てアメリカ本土で裁判を受ける最初の容疑者となる見通しです。
一方、オバマ大統領は21日の演説で、閉鎖の手順などを説明し議会の理解を求める方針です。(翻訳:ooeieiチェック:大澤慶子)
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