このほど、アメリカやメキシコなどで人が豚インフルエンザウイルスに感染する疫病が発生し、各国に注目されています。
中国の関係部門は、「現在、中国では、人の感染が見つかっていないが、予防に一連の措置を講じている」と述べています。
このところ、人への豚インフルエンザの感染が各国の注目する重点となっています。メキシコでインフルエンザ疑似症例が4000例余りに達し、149人が死亡していると発表されました。アメリカでは感染者が44人になったと発表され、また、ヨーロッパや韓国でも疑似症例が見つかっています。
中国衛生省の毛群安報道官は、「現在、中国では人の感染はまだ見つカっておらず、専門家を組織して、ウイルスに対する分析を行い、疫情の発展趨勢に基づき、各対応策を実施していく」と述べています。
「衛生省は各クラスと各医療機関が原因不明の肺炎やインフルエンザ症例に対する観察報告を引き上げることを要求する。また、疑似症例に対する診断を高度に重視し、特に2週間内に、人の感染が発生した地区に対する監視を強化し、流行病学上の収集を要求する。さらに、一部の重要都市で指定医療機関を明確にし、疑似症例に対するタイムリーな診断と治療を行うことを要求する」
中国は現在、人の豚インフルエンザウイルスを検査する能力と技術を擁しています。衛生省はすでに科学研究機関がもっとも短く早期診断試薬やワクチン、治療薬の開発を要求しています。また、中国は関係国や国際機関に技術支援を提供し、専門家を派遣することを表明しました。
北京疾病予防抑制センターの王全意所長は記者のインタビューを受けた際、「現在、北京では人の感染症例が見つかっていない。しかし、ウイルス感染の特徴によって疫病の発生に警戒を高めなければならない」と述べました。
豚インフルエンザの流行を防ぐため、中国国家品質監督検査検疫総局はすでに、メキシコとアメリカなどから豚や豚肉の加工品の輸入を禁じています。そして、緊急通告を出して、関連の国々から入国した人が体に異常があれば、出入検査検疫機関に報告するよう、呼びかけています。広東、上海、江蘇などでは、「赤外線体温観測システム」を始めたりして、対応策を強化しています。
北京市疾病予防センター伝染病予防所の王全意所長は、「SARSに対応する過程で、北京が取った総合措置が、豚インフルエンザの予防でも積極的な役割を果たすだろう」と見ています。
「北京市の二級以上の医療機構が、発熱、呼吸道感染病の患者に対して、異常が起きるかどうかを監察している。そして、流行病学の調査、サンプル検査、隔離治療などの措置をとることで、感染された患者を見つけることができ、感染の拡大を効果的に防ぐことができる」と、王所長はこう語りました。
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