インドのシン首相はこのほどロンドンで、イギリスの新聞『フィナンシャル・タイムズ』の記者のインタビューを受けた際、国際金融危機により先進国から発展途上国へ流れる資金が激減したことから、信用貸付の流動性回復に関連する問題をG20サミットで解決するよう呼びかけました。

　シン首相は「金融危機が拡大する中で、新興経済国を含む発展途上国は信用貸付の流動性減少による影響を受けている。信用貸付の流動性を回復させるため、主要な経済国などには銀行システムの資産負債リストを整理する責任がある」と述べました。

　シン首相はまた、「G20サミットは、国際金融機構に充分な資金を提供する問題で見解の一致に達し、資本の流動性の減少傾向を変え、新興経済国と低収入諸国が必要な支援を得られるようにする必要がある」との考えを示しました。（翻訳：ヒガシ）