イラクのジバリ外相は9日、「イラクはイランとの関係を改善させたものの、両国間には依然として深刻な国境線問題が存在している」と語りました。

　ジバリ外相は現地メディアのインタビューを受けた際、「イラクとイランの間には陸上、海上及び海岸でいずれも国境線問題が存在しており、シャトルアラブ川の領有権についても争いが生じている。イラクはイランとともに問題を解決し、これ以上の激化を避けるようと説得したが、合意に至らなかった」と述べました。

　シャトルアラブ川はイラク国内を流れてきたティグリス川とユーフラテス川の合流後の名称で、下流のおよそ120キロはイランとの国境となるため、両国はこの川の領有権をめぐり、紛争が起きています。（03/10 翻訳：実習生　チェッカー：安藤）