胡錦濤国家主席は5日北京で、「経済成長の維持、庶民生活の保障と社会の安定に全力を注がなければならない」と強調しました。

　これは胡錦濤主席が５日午後、江蘇省代表団の政府活動報告を審議する会議に参加した際述べたものです。胡錦濤主席は代表による発言を聞いた後、政府活動報告の内容に賛成の意を示した上で、「試練と好機が共存している現在、予見性のある考え方で物事を捉え、困難を乗り越えようとする決意が必要である。好機を見逃さず、試練に挑み、困難を乗り越えて、未来を切り開く。中央政府が定めた、経済の安定かつ急速な発展を維持するという第一の要務を目指して、経済成長の維持、庶民生活の保障と社会の安定に力を入れなければならない」と述べました。

　胡錦濤主席はまた、「地方政府は中央政府によるマクロ調整の政策を着実に実施し、内需拡大と経済成長を保ちながら、困難に対応する中で新たな解決方法を見出し、新たな発展を実現させよう」と強調しました。

　金融危機によるマイナスの影響を受けている中、庶民生活の保障も中国が直面している大きな問題となっています。胡錦濤主席は、社会福祉の改善とその保障にさらに力を入れるとした上で、「庶民生活は庶民の心に繋がっている。庶民の心は国民の団結力に関わっている。経済の発展が困難にある時、庶民生活の改善にさらに力を入れなければならない。着実で効果のある措置を講じて、国民が最も関心を寄せている、国民の実生活と密接な関係のある利益問題を解決しなければならない。国際的な金融危機がもたらすマイナスの影響を最小限に抑えるべき」と述べました。

　胡錦濤主席はさら、「様々な方法で、雇用を拡大し、社会保障の関連制度を整備し、教育と医療サービスのレベルを高めて、生産の安全と食品・薬品の生産安全性と監督管理を強化し、社会の安定に力を入れる必要がある」と述べました。（翻訳：KH）