温家宝首相は5日、全人代での政府活動報告で「中国は、引き続き各国との実務的な協力を深め、ともに国際金融危機の拡大を食い止め、国際金融システムの改革を推進し、貿易や投資をめぐる保護主義に反対し、世界経済が一日も早く回復するよう促していく」と述べました。

　温家宝首相は、その際「新しい年において、中国は引き続き平和、発展、協力の旗印を高く掲げ、あくまで平和発展の道を歩み、独立自主の平和的な外交政策の実行を堅持し、互恵・ウィンウィンの開放戦略を推進していく。世界各国との友好交流を強化し、わが国の経済の安定した比較的速い成長にプラスとなる外部環境を作り出す」と述べました。

　温首相は、さらに「中国は、引き続き中国人民と世界各国人民の根本的利益に基づき、焦点となる問題及び世界的な問題を適切に解決するため、新たな貢献をしていく。中国政府と人民は各国政府や人民とともに、リスクや挑戦に立ち向かい、発展のチャンスを分かち合い、恒久的な平和と共同の繁栄を目指す調和のとれた世界を構築していくことを願っている」と語りました。(鵬・吉田)