温家宝首相は現地時間2日に、イギリスのブラウン首相と首相官邸で会談しました。双方は中英関係や金融危機への共同対応などについて誠意をもって、深く意見を交換し、さまざまな分野で合意に達しました。

　双方は中英関係の発展を積極的に評価した上で、共に金融危機に対応するために、両国の経済・金融政策についての交流と協調を強化すること、両国貿易の規模を拡大すること、貿易・投資保護主義に反対することと科学技術や人的交流と協力を強化することの四項目で合意しました。

　温首相はその際、国際金融システムの改革について、四項目の提案を出しました。内容は「各国がマクロ経済政策について交流と協調を強化し、貿易と投資保護主義に反対すること。国際社会の発展問題への関心を呼びかけること。公平、融合性と秩序のある新しい国際金融システムの建設を促すこと。国際金融監督システムへの改革と最善化を促進すること」です。

　これに対して、ブラウン首相はイギリス側の立場と主張を示した上で、「国際金融システムについての改革、監督と予防の強化が必要である。イギリスは中国の役割を重視し、これについて、中国との協力関係を強化していきたい」と表明しました。

　会談後、双方は協力を強化し、国際金融危機に積極的に対応するという共同声明を発表しました。（翻訳：トウ　徳花）