後進の種目で外国人コーチの協力を仰ぐほか、中国も外国にコーチを派遣しています。全国スポーツを総指揮する国家体育総局の統計によりますと、1957年に初めてコーチを派遣して以来、すでに123ヶ国や地域に2547人のコーチを派遣しています。今回の北京大会で言えば、アメリカの体操のジョンソン選手のコーチは、中国の喬梁さんです。卓球のアテネチャンピオン、韓国のユ・スンミン選手を歴史的快挙で破ったブラジルのティアゴ選手の監督は、中国の韋建仁さんです。しかし海外で活躍している中国人コーチのうち、最も有名なのは、女子バレーの郎平監督です。
北京大会では、郎平監督は、とうてい1流ではないと言われるアメリカを率いて中国を破ってグループ予選を突破。そして、イタリアに勝って準々決勝に、キューバを破って決勝に進出しました。最後に世界一のブラジルに負けましたが、今大会で一セットも失わなかったブラジルから一セットを奪いました。こんなにいい成績を取ったのは、アメリカにとっても24年ぶりでした。コーチの国際交流について、郎平さんは、「コーチの国際的な交流はもう日常的なことだ。中国選手団にも30数人の外国人コーチがいる。中国人としてアメリカチームを準優勝まで引き上げたことは、中国のファンも誇りに持っている」と語りました。
コーチの国際交流以外、選手たちも、積極的に国際交流をしています。例えば、今回男子バスケットボールチームはかつてないプレーを見せてくれたのには、4人のNBA経験者の活躍があることは否定できないことです。ヤオミン選手を初め、彼らは、世界最強のリーグで戦い、一番強い選手と切磋琢磨して、ほかでは得られない技術や経験などを習得しました。日本選手団の中でも、中国とゆかりの深い人もいます。その代表的な人物は、卓球の愛ちゃんです。
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