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「心のケア」で被災者を支える
   2008-05-26 11:02:23    cri

     

 四川大地震の救助活動の一環として、心のケアに関する取り組みも行われており、中国では比較的新しい試みとして大変注目されています。

 中国科学院の心理学研究所をはじめ、慈善団体と企業が共同で立ち上げたこのプロジェクトは、今回の地震の発生日、5月12日の「512」の発音にちなんで、プロジェクトは「我要愛」(数字の512と音が似ている)「愛がほしい」と名づけられました。このプロジェクトは、この大地震によって心が傷ついた全ての人、特に被災者に対して、精神的なサポートしていこうというものです。

 プロジェクトの内容は主に以下の5つです。

 まずは心理学者を被災地へ派遣し、被災者のカウンセリングにあたります。地震発生の翌日に、中国科学院は早速、メンタル支援特別グループを作りました。さらに三日後、第一陣のカウンセラーを被災地に派遣したそうです。      

 二つ目は、救援チームのためにメンタル面での支援におけるのノウハウについて研修を行うことです。援助にあたって、被災者にどのように声をかけるか、また、救助する側も相当なショッキングを受けていることが予想されますので、そのときにどのように自分の気持ちを落ち着けるかなどについてアドバイスをしてくれるそうです。

 三つ目は、被災地にカウンセリングセンターを設立し、子供らを中心に、被災者に長期的なカウンセリングを提供することです。

 そして四つ目は、一般の人たちにメンタル的な支援を行うことです。

 最後は、政府の救助活動に心理学的な視点から提言するという5つの方面でプロジェクトを実施しています。

 また、このプロジェクトでは、被災者向け、援助者向け、被災した子供とその親向けに、それぞれ心のケアの手引きを作成して配っています。

 一方、私たちのように被災地から遠く離れた者が、被災地に応援のメッセージを送る活動もプロジェクトに組み込まれています。「愛のカード」の作成です。カードは市販のものと手作りのもの、何でも構いませんが、必ず手書きで作ることとなっています。励ます言葉を簡潔に書いて、指定の場所に持って行きます。カードは、後で救援物資と一緒に被災地へ届けられ、被災者を元気付けるために使われます。

 このほかに、一般の人たちも、この大地震で大きな衝撃を受けているため、一般向けのカウンセリングの説明会も行われています。この地震はすべての人に自分の人生を考え直す機会を与えてくれました。(文:王秀閣)

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