双流県科学技術局の鄭樹明局長はとても情熱のある方で、仕事の話になると話が止まらない。しかし、四川語でしゃべるので、うまく聞き取れない部分があり、インタビューにはひと苦労。
さて、鄭局長から、地元の園芸農家が「アイディア大木」を発明して豊かになったという話を聞いた。取材の予定がなかったが、ぜひ見てみたい思い、案内してもらった。日が暮れて、真っ暗になっていたので、写真はうまく撮れなかったがおもしろい発明だった。都会化が進み、新しい住宅区では緑化のためたくさん木を植えるようになった。
村による登録商標
タッチ式科学技術情報検索機を説明する鄭樹明局長
しかし、苗が大木になるには年数がかかる。大木を移植することを考える人もいた。それには反対の声も多い。そこで、この農家が発明したのが「アイディア大木」だ。枯れ木の幹に釘で20本ぐらいの苗を固定すれば、何年か経つと、苗が枯れ木に根付き1本の大木になるのだ。実際、その「アイディア大木」を見ると、確かに大木のように太くはなっているが、枝や葉は若いままで、なんだか不自然な感じがした。しかし、1本800元(日本の円で12800円)する「アイディア大木」が、今年はすでに200本売れているという。
今やこの農家は園芸会社を設立している。7人の大卒社員のほかに、地元の農民が勤務。皆、園芸師の資格を持っているという。また、園芸専門の大学院生と、卒業後三年間勤務してもらう契約をした。
このようなユニークな取り込みについては、新聞などでよく見かけるが、実際、自分の目で見ると、やっぱりすごい。「百聞は一見に如かず」ということですね。 1 2 3 4
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