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砂漠と戦うヒロイン
   2007-09-21 13:49:14    cri
 多くの北京市民は今でも、2002年の春に起きた砂嵐を覚えていると思います。この砂嵐は2002年3月14日に内蒙古のアラゼンで発生したもので、1日後北京を襲い、49時間も吹き荒れました。5日後、砂嵐がまた北京へ襲来し、今度は51時間も吹き荒れました。この二回の砂嵐で北京に3万トンの砂を降ったんです。北京市民一人当たりに換算すると、一人に2キロの砂を降ったということになります。

 その時から、砂嵐が注目度の最も高い言葉となり、内蒙古西部の砂漠地帯も人々の話題となりました。それまでに知られていない内蒙古の地名がだんだん有名になり、内蒙古西部のアラゼンも知られるようになりました。

 2002年、アラゼンで砂漠と戦うヨンチンザブさんのストーリーをベースに作ったテレビドラマ・「風の中のポプラ」が中国の国営中央テレビで流れました。テレビドラマのヒロインは、4歳の息子の面倒を見てくれる人がいないため、毎日息子を連れて植樹に行きます。遠くまで水を汲みにいかなければならないため、息子を植えた木にくくりつけてから仕事を始めることになっています。苦労して植えた苗は夏を過ぎてやっと小さな芽が出たところ、強い風にどこかへ吹かれてしまいました。ヒロインは砂地に倒れて、悲鳴をあげながら泣き出しました。しかし、ヒロインはあきらめず、すぐ立ち上がって、砂漠を退治することを続けます。

 アラゼンには、ヨンチンザブさんのような砂漠との戦いに取り組む人が大勢います。砂漠を緑化し、自分の家を守ることはこれらの人の夢です。中国国際放送局の記者はこのほど、アラゼンへヨンチンザブさん本人に会ってきました。

 一番近い町からヨンチンザブさんの住所までは、車で30分ぐらいかかるそうです。ヨンチンザブさんの住所は、ゴビ砂漠のポプラの林の中にあります。この林はまさに、ヨンチンザブさんが植えた苗でできたものだそうです。20年前、ここは1300ヘクタール以上の砂漠でしたが、ヨンチンザブさんの力だけによって今の立派な林ができました。

 ヨンチンザブさんが記者にこの20年間砂漠化防ぐ経験を紹介してくれました。

 「1987年6月に、私は村の販売店での仕事をやめて、主人と一緒に故郷にもどった。しかし、すでに毒のある草が生い茂った荒地しか残っていなかった。オジナ川の水が近くを流れているので、なんとかなるのではと思い、その土地を請け負った。」

 この荒地を請け負った当初、ヨンチンザブさんのすべての財産は一軒のモンゴル族のテントつまりパオと270頭の羊しかありませんでした。真夏の日に、ヨンチンザブさんは毒のある草が少ない所で羊を放牧します。秋になると、ヨンチンザブさんとご主人は越冬するため、柳の枝で羊小屋と餌を貯蔵する倉庫を建てます。これについて、ヨンチンザブさんは次のように話しました。

 「悪化しつつある自然環境と生活のつらさを実感して、天に任せてはいけないと自覚した。自ら草を植え、草地を造らなければならないと思う。すべての貯金をはたいて、600メートル以上の堤防を築き、200メートル以上のメイン水路と16本のサブ水路を掘った。春が来て緑が出てくる前に、トラクターを雇って、毒のある草をすべて抜き取った。夏になると、除草剤を購入して、もう一回除草した。その後、フェンスで面積400ヘクタールの天然草地を囲んだほか、餌を貯蔵する倉庫のそばに広さ4ヘクタールの人工草地を作り、質のよい牧草を植えた。また、日照りに強い木を700本植えた。」

 20年の間、ヨンチンザブさんが植えた木のうち、10万本以上が残っているそうです。ヨンチンザブさんも砂漠化を防ぐ有名な人になりました。記者がヨンチンザブさんに、今まで最も忘れられないことは何ですかと聞きましたが、彼女はしばらく黙った後、次のように答えてくれました。

 「2002年7月17日に、水がかれていたキョエンカイ川に、黒河の水が流れ込んだ場面を一生忘れない。それまで10年間、キョネンカイ川には水がなかった。その日、村人たちはお正月を過ごす時よりも嬉しかったのだ」

 黒河の水がなければ、砂漠化を防ぐどころか、今の村人たちの生活を維持することもできないわけです。2000年、中国国務院は日照りで苦しんでいる地域に黒河の水を引くことを決めました。2002年7月17日に、黒河の水が始めてヨンチンザブさんの住む村に流れ込みました。

 記者はヨンチンザブさんの故郷の林業局のタンシコウ局長をインタビューしました。タン局長は次のように紹介してくれました。

 「ここのオアシスは中国のいくつかの大きな砂漠がモンゴルの砂漠と一つになることを防ぐ役割を果たしている。これらの砂漠が一つになれば、中国の西北部がすべて砂漠になってしまう恐れがある。ですから、ここのオアシスを守ることは重要な戦略的意義がある。ここの人は自分の命を守るのと同じように、林を守っている。」

 ところで、ヨンチンザブさんは砂漠を牧草が豊かな牧場に改造して、酪農業で生計を維持しています。今のヨンチンザブさんは、中国西部のロケット打ち上げ基地の酒泉、大型トラックの生産基地・東風などと長期的な供給関係を結び、牛乳で造ったミルクワイン、チーズなどの乳製品をこれらのところに提供しています。現在、ヨンチンザブさんの年間所得は30万元以上となりました。ホルスタインのほか、1300頭余りの羊も飼っています。

 豊かになったヨンチンザブさんは、貧しい人たちの世話もしています。同じ村のお年寄りタンパさんは生活が貧しくて、一人で生活することができません。ヨンチンザブさんは、現地の政府と協力して自分の家の近くに40平方メートル余りの家を建て、タンパさんをそこに泊まらせました。タンパさんがなくなるまでの8年間、ヨンチンザブさんは娘のように、タンパさんの面倒を見ていました。

 記者が「砂漠で木を植えるコツは一体何ですか」とヨンチンザブさんに聞きました。ヨンチンザブさんはそのノーハウを次のように紹介してくれました。

 「木の苗を植えたら、家畜に食べられないように見守ることだ。また、ソソという念に一回水をやればいい植物を植えるのは楽だよ。水をやりすぎると、かえってだめになってしまう植物だ。また、羊や牛がポプラの樹皮を食べてしまったら、すぐペンキを幹に塗れば大丈夫だ。この方法はなかなか利くよ。」

 ヨンチンザブさんの故郷には、ヨンチンザブさんと同じように植樹に携わっている人が大勢いるそうです。これからのアラゼンが緑がどんどん増えて、美しくなることを期待しています。(文:KH)

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