9月になると、北京では結婚シーズンに入ります。日本には西洋と同じようにジュンブライド、6月の花嫁ということばもありますが、北京では秋が四季の中で最もいい季節とされていますので、「金九銀十」という言い方があります。つまり、9月と十月は結婚式を挙げるのに、一番良い季節だということです。商務省がこのほど発表した『2006年から2007年にかけての中国結婚市場発展調査報告』によりますと、去年、中国の結婚サービス市場の売り上げ高は1兆5000億人民元を超えたことが明らかになりました。
この報告によりますと、2006年に全国で372万8400組が結婚して、結婚のための出費の平均は12万6600人民元となっています。この中には、住宅と車の費用が含まれていません。結婚のための出費の中には、結婚の記念写真、結婚式関連のサービスや商品、ハネムーン、家の内装や家具、そして電気製品などがあります。この中では、住まいと関連があるもの、内装や家具、電気製品購入のための支出が圧倒的に多いことが分かりました。
住宅の購入は新婚夫婦にとって、大きな出費になります。調査によりますと、都市では新婚夫婦の住宅への平均出費は16万2900元となります。調査を受けた新婚夫婦の平均月給は6000元しかありませんでした。住宅購入のための支出は平均月収の26倍、結婚に当てる直接支出は20倍に相当します。というのは、結婚のための支出総額は新婚夫婦の4年分の給料に相当します。
そのため、多くの新婚夫婦は結婚するとき、両親から支援金をもらっています。その数はなんと80%を超えています。額の大小はさておき、結婚が親掛かりになりがちというのは、中国も日本も同じようです。
(編集:東)
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