今、中国のほとんどの小中学校は夏休みに入っています。大勢の小中学生にとって、夏休みは楽しい時期とは限りません。多くの都会の小中学生にとって、休みは=補習教室に通う日、或いは、お稽古、習い事の日です。夏休みに入る前に、多くの保護者は各種教室や稽古場に申し込みます。
小学校の高学年や中学生のほとんどは夏休みに限らず、普段の週末でも補習教室に通っています。夏休みになると、月曜日から金曜日まで通うことになります。小中学生たちはこの補習教室で、学校で習ったことのおさらいや次の学期に習う予定の内容を全部学ぶことになります。このよう補習教室を歓迎する保護者がいます。子供が補習教室で新学期の勉強内容を全部習うと、普段の負担が軽減でき、ピアノや習い事に専念できると言っています。
というのは、中国では、なんらかの一芸が一定のレベルになれば、大学入試で一定の点数が増されるからです。
ある一年生の男の子夏休みスケジュールは次のようです。月曜日から金曜日までは、朝8時から10時10分まで、外国人の先生から英語を学ぶ;11時から12時までテコンドウのレッスンです。火、木、土曜日の午後は英語を復習する時間で、水、金曜日の午後に、家庭教師に国語、数学を習い、日曜日の午前中に歌を習います。親の気持ちもわかりますが、夏休みには、勉強や習い事以外に、やるべきことがいっぱいあるような気がします。
実は、中国でもすべての保護者が子供を補習教室に通わせることを望んでいるわけではなく、止むを得ない理由もあるのです。周りの子供が皆通っているので、自分の子供も通わせないと、成績が遅れたり、友達をなくしたりすると心配する親もいれば、友達が皆、通っているので、仲間はずれになるのを恐れて、自分から進んで通う子供もいます。このほかに、もう一つの理由は、中国では親が共働きが多いことです。夏休みになると、家には子供一人になったり、おじいさんやおばあさん、お手伝いさんと家に残ったりします。子供ができることは、テレビ、パソコン、テレビゲームしかなくなります。
夏休みをどう過ごすかについて、教育学者は、「両親は休みに子供と一緒に過ごす時間を大事にしてほしい。子供を各種補習教室に任せてはいけない。親は自分の行動によって子供の興味を引き出して、子供が生活を楽しみ、自分で物事を考え、広い視野を持てるように育てるべきだ」と勧めています。
(編集:東)
|