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1時間目 「高考」復活から40年の移り変わり、シェアリング・サービスの拡大
担当:王小燕、斉鵬
卓球の世界選手権個人戦は5日に終了し、中国勢が5種目中4種目で優勝し、改めて「強豪国」の存在感を示しました。一方、日本勢は「天才少女」と呼ばれる平野美宇選手が女子シングルスで日本選手の48年ぶりのメダル獲得を果たし、素晴らしい活躍ぶりを見せました。今後は中国選手の強敵になれるか、成長ぶりを見守っていきたいです。
今週は旬な話題を2本立てでお送りいたします。まずは中国の大学入学統一試験「高考」についてです。「高考」は文化大革命の影響で約10年中断し、1977年に復活しました。復活から今年でちょうど40年、この期間中、試験の科目や時期について数回の改革が行われました。「高考」の移り変わりを取り上げます。
後半はシェアリング・サービスの最近の動き。以前の番組では、中国で車や自転車のシェアリングが盛んだと紹介しましたが、いつの間にか、シェアリングの対象物がより小さく、より身近なものへと拡大していました。それによる市場規模や問題点なども併せてチェックします。
2時間目 私にとっての戦争と平和~元中国人民解放軍日本籍兵士・砂原恵さんの半生③
聞き手:王小燕
前回の放送では、中国の内戦を背景に、砂原恵少年は中国人の名前を名乗り、中国共産党側の軍隊「東北民主聯軍」に入隊するまでの経緯を伺いました。実は、その前に、砂原さん一家6人が仮住まいをしていた遼寧省北鎮県六台子村蘇家街には、大きな出来事が起こりました。土地改革です。
村人が雇農、貧農、中農、富農、地主と5段階に分類され、順番に土地を分け与える中、砂原家は「雇農」とみなされ、村から土地を配分してもらえました。
「あの大変な混乱の中で、僕ら家族のことを憎ましい日本人と見ないで、いかにして彼ら親子の帰国を助ければよいのかと村人が支援してくれました。そのことが、僕が中国のことが一生好きでいることの起点になります」
84歳になる今でも、昔のことを振り返ると、感謝の気持ちを忘れない砂原さん。
その愛する母は1953年、仮住まい先の村で病死しました。訃報は中国紅十字会を通じて、朝鮮戦場にいた「張栄清」兵士のところに知らされました。
これにより、人生の足跡は再び大きく変えられる砂原さん。今回も引き続き中国で過ごした青春時代の思い出です。
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