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一時間目 世界無形文化遺産、内蒙古自治区の音楽・長調
「長調」は楽器の馬頭琴とともに蒙古族の音楽を代表するものです。長調は、モンゴル語では「ウリツドウ」、つまり「長い歌」を意味します。その「長い」が意味するのは、歌そのものが長くて、ゆったりと安定しているということのほか、歌の歴史も長いということも含んでいます。
人と自然が一つになることができる長調は2005年、ユネスコの世界無形文化遺産に指定されました。
メロディが滑らかで、音域が広く、非常に情緒豊か。歌詞の内容は知恵に満ちていて、ふるさとや親しい人、そして歴史や先祖への思いが伝わっています。
また、歌手の声や生活経験がそれぞれ違うため、長調のリズムもそれに合わせて変わってくるのが特徴です。
昔から歌い継がれてきた長調。しかし、社会の発展や遊牧民の生活様式の変化に伴い、また、さまざまな娯楽が草原に流れ込んだことによって、歌い継がれる環境が破壊されてしまいました。これに対して内蒙古自治区政府は、保護と普及に取り組みました。その甲斐あって、今また、中国各地で多くの人が長調を学び、歌うようになり、少しずつ広がりをみせています。
皆さん、中国の内蒙古自治区を訪れることがあったら、省都のフフホトをはじめ、それぞれの町の劇場、或いは草原に点在するモンゴルパオで長調を楽しんでみてください。
二時間目 内蒙古自治区アラシャン盟の観光地とグルメ
二時間目は、「長調」が歌われる地区の1つ、内蒙古自治区のアラシャン盟にポットを当てます。ここには、草原、砂漠、ゴビといった広大な自然風景のほか、お寺などの建築物もたくさんあります。この時間では、国家4A級観光地の広宗寺とテングリダライ湖という2つの有名な観光スポットを詳しく紹介します。また、現地の有名なB級グルメの蒙古包子(羊肉饅頭)と炒米も取り上げます。お楽しみに!(まとめ:任春生、チェック:Keiko)
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