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9月1日 火曜日

2015-09-01 15:03:13     cri    

朱鏡(チューチン)と両親


1時間目 中国が日本人戦犯をどのように導いていったのか、中国の子どもに密着取材した写真家・片野田斉さん

 担当:王小燕、白昊、高橋恵子

 北京では、9月3日の中国人民抗日戦争勝利および世界反ファシズム戦争勝利70周年の日を記念するため、大通りなどは、赤や黄色の色とりどりの花で特設の花壇が飾られています。こういった花壇は国慶節連休まで楽しめるということです。

写真絵本「世界のともだち」を熱心に見る

出版記念パーティー

 さて、今週の「旬な話題」は、新中国が日本人戦犯をどのように導いたのか、そして、後世の人々が歴史を忘れないために行っている活動を取り上げます。この番組が放送される9月1日の夜、日本からの「再生の大地」合唱団が北京で初めての公演を行います。中国の戦犯管理所での出来事を朗読、合唱で構成した作品「再生の大地」。これを歌う「再生の大地」合唱団のみなさんは今回、瀋陽、撫順での参観と交流を経て、北京入りしました。その詳しい様子は来週以降の番組でご紹介します。

朱鏡(チューチン)と片野田カメラマン

 後半の「スペシャル・バスケット」は、日本のフォトグラファー・片野田斉さんに恵子アナがインタビューしました。日本では、児童書などでおなじみの「偕成社」が、創業80周年を記念して、写真絵本シリーズ「世界のともだち」を出版しました。その中の「中国」を片野田さんが担当しています。2012年、中日関係が領土問題でどん底に陥った中、この企画が立ち上がりました。撮影対象を見つけ出すまでに時間がかかりましたが、友人たちの協力もあり、河南省鄭州の芸術家の娘・朱鏡(チューチン)さんの密着取材が決まりました。40ページほどの絵本写真集には朱さんの日々の暮らしや学校での様子などが生き生きと紹介されています。本が完成するまでのプロセス、出版記念パーティの様子などを伺いました。

片野田さんの本

2時間目 丸山巌さんに聞く(下)~戦後70年目の中国東北の旅

 聞き手:王小燕

 8月18日に放送した丸山さんインタビューの続きです。

 日本の敗戦後、日本に引き上げるまでの冬、燃料や食べ物を届けてくれた命の恩人への感謝と、軍国主義を発動した戦争の加害者でありながら、苦難に満ちた逃避行の末、多くの命が帰らぬ人となった日本人犠牲者への慰霊。丸山さんにとっては、今回は、この2つが東北の旅の目的でした。

 そして、今回丸山さんが10年余り前から探し続けてきた恩人は、すでに他界し結婚していなかったため、直系の子孫もいないことが分かりました。恩人やせめてその子孫に直接お礼を言うことはできませんでしたが、「この気持ちを忘れずに、別の形で表す」と丸山さんは言います。

 旅は今回も鉄道沿いを中心に続けられました。「歴史の現場に立つと蘇るものがある」と言う丸山さん。今回は公主嶺から葫蘆島までの道中の見聞、人々との触れ合い、そして、旅を通して実感した中国と日本の人々のあるべき付き合い方などについてお話を伺いました。

 80歳の巌さんにとって、この戦後70年目の中国東北の旅の意義は?詳しくは番組をお聞きください。

【プロフィール】

 丸山巌(まるやま いわお)さん

 元ジャンボ機パイロット

 1935年  ハルビン生まれ

 1946年  日本に帰国

 1958年  航空大学校を卒業し、パイロット訓練生としてJALに入社

 1959年  副操縦士

 1977年  機長

 1978年  日本航空機長会理事

 1982年  日本航空機長会会長(11年間務める)

 1995年  退職

 1980年~1990年 稲尾和久総監督と共に、毎年福建省を訪問してアモイ大学、福建師範大学の学生に野球を教え、JALの客室服務員や操縦士チームとの交流を行い、野球道具を寄贈する。

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