キーポイント――公主嶺
「もしあの夜、手を離していたら、全てが終わっていた。」公主嶺に到着する前、丸山さんは何度もこう言った。あの時、公主嶺でいったい何があったのか。この場所は丸山さんにとってどんな存在なのだろうか。
1946年5月7日から12月25日の232日間、中国の東北地方は第二次世界大戦後もっとも大規模な日本人の引き揚げが行われた。
葫蘆(ころ)島経由の引き揚げは計158回に及び、合計1,017,549人(うち捕虜16,607人-百度百科調べ)が日本に送還された。この中に、ある庶民の女性と2人の子供がいた。その子供のうち男の子がチャリ旅の主人公、丸山厳さん、当時11歳だ。
丸山さんの思い出を聞くと、私たちも70年前に戻ったみたいだ。それは夏だったと丸山さんは言う。8月末から9月のはじめころ、母親も妹も丸山さんもみんな重い荷物を背負って歩いていた。いつ葫蘆島に着くかまったくわからない。公主嶺に着いた夜はあまりにも暗かったので、「もしあの夜、手を離していたら、全てが終わっていた」と言う。
今日、70年もの歳月を経て、当時公主嶺駅があった場所をもう一度たずねることができた。あの日の思い出をみつけられるでしょうか。丸山さんは何を思ったのでしょうか。番組をお楽しみに。
公主嶺の名物――焼きトウモロコシ
夕方頃、宿泊先を出ると、とてもおいしそうなトウモロコシの匂いがした。トウモロコシが大好きな私は、においのもとを探ってみた(何人か付いてきていたみたい)。すると…、うわ、おいしそう!普段のトウモロコシよりおいしく見える!今すぐ食べたいけど、誰も財布を持ってきてない…。最後には蔡運転手におごってもらうことに(ありがとう!)。
焼きたてのトウモロコシはアツアツでとても長く持っていられないけれど、あまりのいい香りに、おもいきりかじってみた。うわぁ、美味しくてたまらない!「最高!」と店の人をベタ褒めすると、「俺らのバウミー(トウモロコシの東北弁)は最高だよ、ここら辺は全国でも有名なトウモロコシの町だから、バウミーの町だよ」と強い東北なまりで誇らしく言った。
地元の人の話によると、公主嶺のトウモロコシの栄養価は他の産地より高く、中国トウモロコシの優等生だそうだ。
なるほど~。丸山さんのお陰で、公主嶺で全国ナンバーワンの焼きトウモロコシを食べることができた。感謝!
写真説明:療養中のイケメンスタッフ王洋もトウモロコシのおいしさで元気になったみたい
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