1時間目　【チャイナエクスプレス】（地下鉄で回る「老北京」のいま～②）

　担当：高橋恵子、王小燕

　旧正月の春節まで、残すところ10日ほどです。北京の街角では、先週末から春節に欠かせない花火を売る屋台があちこちに姿を現しています。春節に向けての準備が着々と進んでいます。花火の販売開始は25日から。市内に設置された1178か所の販売所には、合計51.5万箱の花火が用意されているということです。

　さて、今週のお正月＜シリーズ・ミニー・インタビュー＞"私の2013と2014"では、中国人民大学法学院の中日両国の学生、先生に伺ったお話をお送りします。

　続いて、「旬の話題」では、北京観光がより楽しくなるスマートフォン用アプリ、「i遊北京」をご紹介します。北京市観光発展委員会が昨年9月に発表した「i遊北京」には、北京市672か所の観光地の情報など60万本のデータが盛り込まれています。中国語のほか、英語バージョンもあります。観光地紹介、リアルタイムで人の流れ、混雑具合のチェック、入場券の購入などができます。毎月発表される季節感にあふれる観光の「攻略」も必見です。

　後半の「スペシャル・バスケット」では、先週に続き、地下鉄8号線で古き北京を訪ねる企画の第二弾です。「什刹海」駅の周辺の様子をマイクリポートでお伝えします。「什刹海」と言いますと、冬は北京随一の天然スケート場として知られています。そのすぐ近くの湖面は、実はこの番組で、おすすめの北京体験スポットがあります。それは、市民が自発的に作った「寒中水泳」の天然プールです。

　日本人の高橋恵子アナがそこに姿を現すと、ちょっとした「騒ぎ」が起こりました。そのわけは？様々な意見が飛び交い、様々な声がありましたが、最後は寒中水泳やマラソンの話題で盛り上がり、ついに、ローカル住民から日本の皆さんへのメッセージまで預けてしまいました。

　古き町の新しい姿はどうなっているのか。この町で暮らす人々の声と合わせてお送りします。今回もどうぞ、お楽しみください。（Yan）

　2時間目【CRIインタビュー】（旅行家・慈善活動家　河原啓一郎さん～下）

　担当：王小燕、高橋恵子

　今週も前回に続いて自転車で旅しながら、ボランティア活動をしている河原啓一郎さん（Kさん）に、中国での旅の見聞を伺います。

　旅達人のKさんは9割以上、ホテルには宿泊せず、一般の市民の家に寝泊まりし、食事をします。旅先で知り合ったばかりの人とどのようしたら信頼関係が築け、家族の一員のように付き合えるのか、Kさんは惜しみなくそのコツを伝授してくれました。ちなみに、Kさんが旅の時、良く利用する「カウチサーフィン」とは、インターネット上の無料国際ホスピタリティー・コミュニケティのことです。中国語では"沙发客"（ソファーのお客さん）と言い、中国における登録者数は2012年末までに240万人に達していると言われています。

　ところで、Kさんの旅友である「アンパンマン号」の自転車には、いかにも重たそうな荷物がたくさん積んでありますが、一体どんなものが入っているのでしょうか。「文は人なり」と言われますが、Kさんの場合は「荷物は人なり」とでも言うべきでしょうか。たとえば、3キロのビールに血圧計、写真のプリンターなどどう見ても旅にとって、必要不可欠の品に見えないものがたくさん入っているようです。でも、これこそKさんスタイルの旅を支える上で必要不可欠なアイテムなのです。

　中国のメディアから親しみをこめて、「丢车哥」（自転車をなくしたお兄ちゃん）と呼ばれているKさん。武漢で旅の大事な「友」とはぐれたのはもう2年も前のことです。すでにいろんな人から何度も、何度も聞かれていることを承知しながらも、やはり当時の心境などについて本人に聞いてみました。そして、新しい年に向けての抱負も。今回もカラフルな夢を抱き、聞く人の心を揺さぶる優しさに満ちたKさんのお話をぜひお聞きください。（Yan）　

　【プロフィール】

　河原啓一郎（かわはら　けいいちろう）さん

　長野市生まれ。29歳。

　ボランティアをしながら自転車で世界を周る。看護師であり旅行家、慈善活動家など多岐にわたる活動をしている。

　2011年から中国での自転車の旅を始め、現在に至っている。