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12月10日 火曜日

2013-12-10 18:22:05     cri    


 一時間目  担当:王穎穎、大野清司

 各地の話題:

 1.番組「パパ!どこ行くの?」の広告入札で史上最高を更新

 報道によると、「パパ!どこ行くの?」第2シーズンの独占提供権は3億1199万元(約50億円)で、バラエティー番組としては中国のテレビ史上最高額を更新。浙江衛星テレビの人気番組「中国好声音」の2億5000万元を上回った。「パパ!どこ行くの?」第2シーズンは合計16回で、来年6月から放送される。

 2.アマゾン、無人機による配送サービスを計画

 米通販サイト・アマゾンのジェフ・ベゾスCEOは1日、「当社は今後、無人機を使った小型小包の配送による、配達時間の大幅な短縮を予定している」と語った。

 キーワードチャイナ

 東芝が大連工場を閉鎖 テレビ業務の改革が急務

 日本の大手電機メーカー・東芝は先月29日、公式サイトで公告を発表し、中国の遼寧省大連市にある関連会社・大連東芝電視有限公司が今年12月末で生産を停止することを明らかにした。東芝の海外テレビ生産拠点は今後、経営の集約化と他社ブランド製造(OEM)企業との協力展開を通じ、固定費コストの一層の削減と生産効率のさらなる向上をはかることになる。同公司は生産停止にともなって営業を終了する予定だ。

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 二時間目  担当:王小燕、大野清司

 今週はいまから半世紀前に、中国と日本の間で起きた画期的な貿易案件にスポットを当てます。日本の繊維会社・倉敷レーヨン(現在の社名は株式会社クラレ)による中国へのポバール・ビニロンプラントの輸出です。先日、北京で行われた記念式典での取材を中心にお送りいたします。

 事の始まりは1958年、中国の化学工業考察団の日本視察に遡ることができます。

 長い戦乱を経て成立した新中国では、物資不足の状況が長く続いていました。外貨を取得するため、国内でとれる石炭や綿花の多くは海外に輸出されており、国内では深刻な繊維不足に見舞われていました。衣服を作るための布は配給で1人当たり年間買える量が決められていました。

 こんな中、1958年に日本を訪問した考察団団員の目に止まったのは、岡山県にある倉敷レーヨンのポバール・ビニロンプラントでした。

 ビニロンは衣料などにできる合成繊維の一種で、ポバールはビニロンを作るための原材料です。

 倉敷レーヨン社は石灰石を原料にポバールを作って、そこからビニロンを生産する自前技術を握っていました。研究を始めたのは戦前ですが、戦争で一旦中断し、戦後、二代目社長の大原総一郎さんが社運をかけて開発し、1950年に世界初で、その工業化に成功しました。ビニロンプラントを中国に導入し、自国で量産して人々の「衣服不足の問題」解決に役立ちたかった。

 一方、倉敷レーヨンの大原総一郎社長は昔から「鑑真和上」に心を打たれています。「過去には日本人は戦争を通して、中国に大きな被害をもたらした。そのことへのいくばくの償いになれば」との思いで、中国からの要請に応じました。しかし、日本と中国がまだ国交正常化が実現していなかった時代で、世界も東西二陣営が激しく対立していた冷戦の真っただ中でした。

 社長・大原総一郎を中心に、その周りにいた中日友好を心から望んでいる大勢の人々が時間をかけて努力した結果、1963年にすべてのハードルがようやく取り除かれ、中国技術貿易公司と西日本貿易株式会社、倉敷レーヨンの間で正式契約が結ばれました。

 その一年前の1962年に、中国と日本との間に調印された「長期総合貿易に関する覚書」(通称・LT貿易)が調印されました。中国へのビニロンプラント輸出は、LT貿易を具体的な形に実らせた初の案件となりました。

 契約の成立を受け、中国は国家プロジェクトとしてのビニロン工場の建設にとりかかります。立地は北京郊外の朝陽区と順義県。それぞれ原料であるポバールと、それを加工してビニロンを作る工場を作ることになりました。これに伴って、倉敷レーヨンを筆頭とする日本側サプライヤーの技術者たちが、国交のない中国北京に来て、中国の技術者たちと一緒に工場作りを始めました。日本からの駐在員の人数は多い時は100人以上に達したともいわれています。

 両国の技術者が一心同体になって頑張り、目標より8ヶ月も繰り上げて工場を完成させました。中国政府が主催し、時の周恩来首相も出席した祝賀パーティが開かれました。


記念式典で挨拶する大原総一郎さんの子息・謙一郎さん(大原美術館理事長)

 
50年ぶりの再会を喜ぶ中日双方の技術者たち
(左は西堂隆雄さん、右は北京有機化学初代工場長の侯さん)

 先日、北京市内でこのビニロンプラントの中国への輸出50周年を記念する行事が行われ、当時のプラント建設に携わっていた両国の技術者の皆さんや、中日の友好事業に深くかかわっていた各界の代表300人ほどが集りました。

 50年前に、国交もなかった両国の人々が様々な障害物を乗り越え、一緒になって頑張ったこのプロジェクトに、一体どのような人たちが、どのような思いで仕事に打ち込んでいたのでしょうか。

 当時の出来事を振り返ることの今日的な意義、そして、それが現在の中日関係を考える上にどのような示唆を与えてくれるのか、当時の出来事をこの身で体験した方々や、そのご家族や後輩の方たちにお話を伺ってきました。

 詳しくは番組をお聞きください。

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 三時間目  担当:王穎穎、大野清司

 英語圏への中国語単語の「輸出」が盛んに

 最近英語圏で話題になっている、自慢好きの金持ちを意味する中国語の単語「Tuhao(土豪)」や「おばさん」を指す「dama(大媽)」が、世界最大の英語辞典「オックスフォード英語辞典」に収められる可能性があると中国メディアが報道し、話題になっている。関連の統計データによると、現在、同辞典には中国語に由来する単語が約200語収められている。実際、英語圏の日常生活の中で、多くの中国語を語源とする単語が英語体系の中に見られ、欠かすことのできない要素になっている。人民網が伝えた。

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