河北省の旅・3日目は、涿鹿の三祖景区を訪問しました。
三祖景区のシンボルとも言うべき九龍騰飛モニュメント
三祖というのは、中国の伝説的始祖と言われる黄帝と炎帝に蚩尤を加えたものです。司馬遷の『史記』をはじめ多くの史書に彼らの根拠地が涿鹿だと書かれていることから、ここ涿鹿が中華文明5000年の発祥地を主張しているわけです。1950年代には大規模な遺跡も発見され、黄帝の地が発見されたと話題になりましたが、その発掘現場も埋め戻され、5000年前に遡るものはなにもありません。無ければ作ってしまえ!ということで、三祖ゆかりの巨大な建造物が巨費を投じて次々に造られています。
三祖を祀る中華三祖堂
三祖を祀る中華三祖堂。黄帝像が炎帝、蚩尤を従えるかっこうで安置されていますが、泥のままで彩色されていないのは、原始時代の素朴さを出すためとのことでした。
三祖の像
彩色していないのは三祖の時代の素朴さを出すためという
三祖景区のシンボルとも言うべき九龍騰飛モニュメント。巨大な九匹の龍が玉を支えています。周囲には56の民族を表す柱が立っていますが、総じて中華民族イコール漢民族だけではないということを強調しているのが印象的でした。
近くで見ると大きさに圧倒される九龍騰飛モニュメント
56の民族を象徴する56本の石柱
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