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4月19日 茶文化と中日交流

2013-04-22 10:52:49     cri    

 本堂。巨大な仏様の両端に大きな2本の柱があります。左がお茶について、右が海を渡ってきた日本の修行僧について書かれた文が刻まれています。

 宋代の修行僧、のちに日本で高僧となる2人が径山のお茶を日本へ伝えました。これが日本茶の祖となるわけです。一人は京都五山の一つ、東福寺の開山となった「聖一国師」で、静岡茶の始祖とされています。もう一人は鎌倉時代の臨済宗の僧、「南浦紹明(大応国師)」が茶道具などを持ち帰り、お茶の作法(点前)や「茶宴」を筑前(福岡県)の崇福寺に伝え、茶道の源とされています。径山寺の復興を願い、茶文化の伝承を通じて2つの地域との草の根交流が続いています。

 本堂から少し離れた場所に2人の僧の石像があります。「どちらかが中国の僧で、どちらかが日本の僧です。どちらが日本の僧か、歩いて行って下さい」と李社長。その場所には日本人は私一人。急に中日の絆の歴史が肩に重くのしかかった気持ちになり、緊張した一瞬でした。みなさんはどちらだと思いますか?

 私の足はなぜか左へ。「下調べしておくべきだった」は後の祭り。左の僧の前に立つと、周りのみんなもホッした表情で追いかけて来ました。私の前の僧が「聖一国師」で、右が開山の祖とされる「法欽大師」。2人の上には道と絆という意味の額が飾られ、近くにはその歴史が刻まれた石碑もあります。現在、周辺では5年をかけた径山寺の復元と、お茶を通じた文化施設の建設工事が進められ、新たな中日文化交流の場を目指しています。

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