北京は週末から30度以上の高温が続いていましたが、からっとした青空が広がりすがすがしい気候でした。
ところで、中国では、本格的な夏は年に一度の「ビッグイベント」と共にやって来ます。毎年6月7~9日まで行なわれる全国統一大学入試。今年は915万人が受験しました。
今年の北京では、6~7日は上海協力機構加盟国首脳理事会第12回会議(北京サミット)が開催されましたが、大学入試のために2日間とも会議の開始時間を30分遅らせました。首脳が移動する時に交通規制をする ので、それに受験生が影響を受けないようにする配慮でした。
一方、大学入試に関連して、今年インターネットで話題になったのが、年代別で見た大学入試にかかる諸費用です。
「大学入試のコスト、35年で1万倍増」と題する書き込みによれば、
「1970年代は、問題用問題集1冊に、夏ばて用の緑豆スープ1杯がすべての費用。総額0.5元。
1980年代は、良い文房具を購入する。費用は10元。
1990年代は、復習資料を買って、鶏の煮込みスープを飲んで、費用は350元。
21世紀に入り、最初の10年は、受験生を塾に通わせ、会場近くでホテルを予約したりして、費用は5000元。
2010年以降になると、一対一の家庭教師に、受験生専用食事の出前、高校近くで物件を借りて住み、費用は4~5万元」
かなり茶化している部分もありますが、中国社会の変化をリアルに反映した部分もあり、笑いながら読めました。
全科目を終え、会場の外で待つ母親と解放を祝う受験生
夏はスポーツのシーズンでもあります。来月、開幕を控えるロンドン五輪もさることながら、現在開催中のサッカー欧州選手権がサッカーファンたちの一喜一憂の的となっています。オリンピックと同様、4年に一度開催されるこのイベントは、また中国でも抜群のビジネス効果を生んでいます。その様子について、番組でご紹介します。
先日、中国農業相は今年も夏収穫の食糧が増収で、過去最高になることを発表しました。2004年以降、増産し続けている中国の食糧生産ですが、今年もその勢いが確保されたということです。ところで、一方では、2004年以降、中国は8年連続して食糧の輸入国でもあります。一体、そのわけはどこにあるのでしょうか。番組後半は、中国の「食糧自給率」にスポットを当てます。(王小燕)
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