本日一日目は瀋陽市。
「大瀋陽」計画について紹介する趙氏=撮影:万兵
瀋陽市は設備製造業、IT産業、および航空機産業を主としており、新材料や新エネルギーなどの新興産業が追随します。これは、瀋陽市が従来の重工業の発展に大きな環境汚染が伴うことを深く自覚し、環境保護という手段を通じて支えていくための改革を進めている瀋陽市、つまり遼寧市の取り組みの現れです。
重工業と環境の共存及び発展、これは世界が普遍的に抱えるグローバルな問題であり、これについて瀋陽市は、新エネルギーの開発から普及を主な課題とし、「東北アジア経済圏」の一部として最先端を目指しています。
遼寧市では既に多くの分野で日本企業との協力関係が築かれていますが、
「今後も工業におけるエコロジーを追求する上での『ハイテクノロジー』という面において、日本を始めとする諸外国との協力関係を一層深めて行きたいと考えています」と趙氏は話しています。
趙氏のお話からは、「老工業-重工業」地帯である遼寧省の宿命を中国大陸のみでなく東北アジア経済圏、ひいては世界においての自らの役割として、その進展と今後の発展に対する大きな自信が感じられました。
早朝の瀋陽市=撮影:万兵
確かに現在の瀋陽市は例えば車一台当たりの汚染レベルを見ても、数字ではなく体で感じられるほど日本の地方都市のレベルを大きく上回っているでしょう。しかし、市民を率いる政府に大きなパワーとぶれない信念があること、これが今後どれだけの飛躍を後押しするのか、そのエネルギーは計り知れないのではないでしょうか。
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