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増える富裕層に浸透しつつあるアート

2010-09-28 12:46:05     cri    

 ■海外からも中国市場への熱い目 

 勢いよく伸び続ける中国経済を背景に、中国市場の購買力を見込んだ海外からの出展業者もありました。会場の入り口すぐのところに、実に綺麗な宝石や時計が陳列するブースがありました。宝飾品を取り扱う日本のオークション会社Asia Art Auction Alliance(中国語表示:新生日本親和拍賣A|A|A|A)です。

 現場で商品の説明に当たっている同社関係者は、「アジアの急速な発展を背景に、まずは露出度をあげること。たとえまだ良く分からない市場でも、まずは突破する力が大事だ」と前向きな姿勢を見せています。さらに、「いつの時代も宝飾品や文化には必ず担い手がいるので、その一番ホットなところに乗り込んでいくのが我々の使命だ。やる以上、ちゃんと売ること、買ってもらうことを第一の目的にしている」と意気込みを語り、中国国内市場のニーズ拡大を見込んでいました。

 ■成長が見込まれる二代目富裕層コレクターたち

 一方、資金に余裕のある富裕層の登場は、骨董品やラグジュアリー市場にビジネスチャンスをもたらしただけでなく、アート市場にも大きな影響をもたらしました。

 富裕層の中でも、父親の代は仕事一筋ですが、彼らの子供の世代はアートに関心が強く、コレクターになって、今後の中国のアート市場への影響が期待されています。

 「経典北京」に出展した成都の画廊経営者・楊峻さんは、2007年に独自の画廊を開き、現在に至っています。当初は中国画から現代アートまで手広く手がけていましたが、今はコレクター向けの現代アートの売買に専念しています。楊さんは、自分のお得意先には富裕層の家に生まれた若者が多いと紹介してくれました。

 「最近、中国本土出身のコレクターが増えつつあります。とりわけ、これから富裕層の家に生まれた若者のコレクターの増加が期待されています。私たちもそうですが、今はどの画廊も彼らを対象にしたアート鑑賞講座を開いて、購入する客の層を増やすよう努力しています。事実、彼らの中からは3万元から、5万元、もしくは10万元を出して、絵を買うようになっている人が増えてきています。これはとても良い現象で、こうしたことで、今後、中国の現代アートの市場はどんどん開けていくと思います」

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