早朝、千島湖を出て温州に向かいます。浙江省内は高速道路が網の目のように走っていて、千島湖から温州までも杭州へ戻らず真っすぐ行けます。途中はずっと山道で、次から次へとトンネルが続きます。むしろトンネルの間に道があるという感じで、これほどトンネルの多い道を走ったのは始めてではないかと思います。
高速道路沿いの竹林
合間に見える山の景色がどこか柔らかいなと思っていたら、竹でした。日本ではどこでも見られる竹ですが、中国では南部にしか自生しないので北京では見えません。久しぶりに柔らかい竹林を見て、ちょっと心が和みました。
神仙居
そんな時に突然、巨大な岩山が見えてきました。まるでベネズェラの世界遺産カナイマ国立公園のテーブルマウンテンのようです。あわてて写真を撮りましたが、あとで調べたら神仙居という有名な場所でした。
永嘉サービスエリア
途中、トイレ休憩したのが永嘉というサービスエリア。この地名は、実は、私には馴染み深い名前です。以前、万里の長城の撮影で中国北部を転々としていた時、行く先々で養蜂家に出会いました。興味があったので何人かの人に話を聞きましたが、彼らの多くが淅江省温州の永嘉から来ていると言います。あとで調べたら、永嘉の養蜂は、すでに5世紀に記録があるという歴史の古いものでした。そんな昔から代々受け継がれてきた養蜂のわざ。彼らが故郷に帰るのは、春、永嘉で菜の花が咲く頃だけ。一年のほとんどを中国大陸に花を追って南へ北へ旅をしていると言います。いつか彼らを追って旅をしてみたい、永嘉にも行ってみたいと思っていました。そんな場所に、偶然ひょいと立ち寄り、何か感慨深いものがありました。
そうこうするうち千島湖から約4時間ほどで温州の楽清に着きました。中国の電器の街と呼ばれる楽清の経済開発区にある通領科技集団が最初の訪問地です。
通領の陳伍勝会長(右)
通領、コンセントにピンセットを差して安全性を証明
とてつもなく広い事務所に入ると、会長の陳伍勝さん自身が熱心に製品を紹介してくれます。そのうちテーブルタップにコップの水をこぼしたり、ピンセットをコンセントに差したりしながら、普通なら感電するのに「ほらこの通り、何の危険もありません」と分かりやすくデモンストレーションしたように、この会社は電器の安全を守る機器の会社です。先進的な技術により、中国はもちろんアメリカの特許も多数取得しています。2004年に創設してわずか6年で従業員800名以上の優良企業に育て上げた会長の陳さんは、今年の十大民間経営者に選ばれています。
正泰外観 |
正泰の太陽電池 |
その後で、やはり温州市にある正泰電器グループを訪ねました。こちらは低電圧の電気機器メーカーで変圧器や調整器、そして最近では太陽電池パネルなどを生産しています。副会長の林可夫さんが会社について紹介してくれましたが、特に「80後」と言われる若い従業員をどう会社に溶けこませるか様々な工夫をしているという話が印象的でした。
この二つの優れた民間企業については、資料を整理し、あらためて報告したいと思います。
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