クウェートの輸入機関は、中国のXXX会社から冷凍の北京ダック200箱を輸入する契約を結びました。契約では、イスラム教の作法に基づき、鴨をしめることが確認されていました。しかし、輸入された冷凍の鴨は全くの無傷で、首に包丁を入れた形跡はありませんでした。そのため、クウェートの輸入機関は中国のXXX会社がイスラム教の作法に従わなかったと判断し、それを理由に、貨物受け取りの拒否と代金の返却を求めました。
Q:クウェートの輸入機関の要求は理にかなっていますか。
A:理にかなっています。買い手は、契約の時点で、特殊な用途をはっきりと伝えていました。それにも関わらず、商品にその特徴が備わっていなかったため、売り手は契約の黙示的保証義務に違反したことになります。
(科学出版社―「国際商業貿易法律と実例」より 整理・翻訳:Ken チェック:田中)
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