「靠腿」

　「改良靠」は「麒派老生」の創始者である周信芳が創作したものです。もともとは『献地図』の劉備役のために創られましたが、現在は普通の将官役も使っています。「改良靠」は上下2つの部分に分かれており、「靠肚」を使わないので、全体がはっきりと見えます。「靠腿」の部分は4枚の布をはぎあわせてあり、帯と肩には立体的な虎の頭の飾りがついています。

　「女硬靠」は「靠肚」の部分が他のものよりちょっと小さくなり、対称的な鳳凰と牡丹が刺繍されています。「靠肚」の下は二重あるいは三重のリボンがついて、ハスの葉の形をした袖に鳳凰や牡丹が刺繍されます。男性用「硬靠」と違って、「雲肩」という肩につける部分があり、男性用「硬靠」よりきらびやかで、女性の凛々しい美しさを十分に引き立てます。

　
　　　　　　　　　　　　　　　　　「靠腿」

　
　　「靠旗」　　　　　　　　　　　　　　　「雲肩」