短打武生は「靠」をつけなくて、「箭衣」を着て「褶子」を羽織っており、短い兵器を使って白兵戦することを表現し、軽装の侠客が多いです。例えば、『武松劇』や『三岔口』の任堂恵などです。短打武生は腕前が力強くて敏捷であり、きびきびとした仕種を求めるのです。

　「武生」の中には、一つの特別な役柄があるのです。それは、猿の隈取をして『西遊記』の孫悟空を演じることです。一般的に、「生」の表現が真面目で慎重ですが、猿劇の時は必ずそそっかしい仕種でなければいけないのです。これは昔「昆曲班」から継いだ伝統で、歴代の武生大家の中に猿劇を演じない人がいなかったのです。