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【第7回中日インターネット対話】文字版
   2008-09-01 18:58:50    cri

 

<結びに代えて>

 

王 2006年年末のご着任から、五輪が終るまで、一年八ヶ月が経ちました。振り返ってみますと、どのような一年でしたか。

井村 この一年八ヶ月はほんとにシンクロ漬けの毎日でした。オリンピックが終ってから、初めて念願の故宮にも観光に行ったという、そういう生活をしていました。本当に冷静に、素晴らしいシンクロとはなんだろうかと、冷静に考えることができた、すばらしい時間だったと。自分の人生において、すばらしい時間でした。そして、何よりも中国と日本は自分の中においては、ほんとに一緒ですね。近くなりましたね。

    それに、私はやっぱり、自分で見たものを信じるタイプですから、人から聞いたものよりも、自分で見たもの、感じたことを信じる性格ですから、やっぱり、中国と日本はいまさら、逆に肩を張って、赤い絨毯を敷いて、「中日交流」なんてと言うほうがおかしいんじゃないかなと私は思っています。同じ人間ですし、元をたどれば、文化的なつながりも深いし、そんなのを、改めて言うほうがおかしいです。非常に分かり合える。中国と日本はそういう間柄だと思いました。

 

王 今後のご予定は?

井村 中国での指導は一応、自分が五輪が終るまでということなので、これからどうするかは、まったく考えていません。ただ、私が中国で指導を始める前は考えられなかったぐらいに、これから中国と日本は交流を重ねていきたいと思っています。

 

王 去年のインターネット対話で、「アジアの一位を世界の一位に」と夢を語っていらっしゃいましたが。

井村 その夢は、今も変わっていません。今回の表彰式のロシアが一番、二番にスペイン、そして、三番に中国、あの国旗掲揚の旗を、私はじっと見ていました。そして、いつか、ここに、中国と日本が二つとも並ぶようになろうよと。そして、ロシアの旗を見ながら、どうしてヨーロッパの一番がずっとここにいるの、と思ったのですね。いつか飛び込みのように、(交流をして)、日本と中国が競い合って、このアジアの一番が絶対にここの一番になろうよ、そして、三つもあるんだから、二つは占めようよ、とそういう風に思いました。日本も中国もこの三つの旗の中に入ろうよ、そういうふうに、本当に国旗掲揚のときにずっとそういう思いで見ていました。アジアの一番が必ず世界の一番になれるから。そのために、やっぱり交流して、互いにいいところを学びあい、そして、もう一つ上を目指して、やっぱり、試合の時は競いあって。ということをこれから、いままでになかった、私がここに来たのを機会に、もっともっと深めていきたいと思いますね。そして、アジアの一番が世界の一番にしましよう。絶対になれると私は信じています。

 

李 スポーツの交流は今度の北京のオリンピックの交流を通じて、世界に、日本に中国を知っていただいた、

と。それから、中国のオリンピックを通して、中国の全貌を知っていただいたと思います。その中で、井

村さんが大きな役割を果たされたと思います。特に、日本の監督が中国で活躍することは非常に大事なこ

とだと思います。

それから、井村さんはシンクロのことはもちろんですが、ほんとうは中国のことを知らないで、  

言葉も通じないで、中国にやってきたと思います。本当に勇気のあることだったと思います。この一年間あまり、井村さんは大きな心で、広い視野で臨んできたと思います。生活面や色んな面で、苦労もあったじゃないかと思います。しかし、そういったことは、僕たちに一口も語りませんでした。いつも、微笑んで、何でも良いとしか言いません。宿舎も良い。スポーツ施設も良い、何でも良い。非常に明るい感じで、前向きの姿勢で、強い心で臨んでくれました。

だから、僕が思うのは、井村先生が中国に残してくれたのは、シンクロナイズドの成績はもちろん、強い精神、どうやって、選手に対処するか、選手たちにどういうふうに強い精神を持ってもらえるかを教えていただいたことが、非常に良かったと思います。

 

【元NHKアナウンサー・木村知義さんからのメッセージ】

まずはおめでとうございます!

何より、中国選手の本当にすばらしい演技を拝見して、それにも感動しました。この間に井村さんがどんなご苦労をなさったのか、そんなことを思いながら拝見していました。井村さんがおっしゃっていた世界のトップをアジアの、日本や中国、それぞれの国が競って獲得すればいいんだという話。もしかしたら、井村さんがお考えになっていたメダルはもっと上だったかもしれませんが、それにしても、この銅メダルとてもすばらしい成果だと私は思います。

 

もう一つ、日本にいて今回の銅メダルの意味をしみじみと考えました。つまり、かつてバレーボールで大松監督が中国にわたり、中国選手に非常に厳しいといわれながら彼らを鍛え、そしていまの中国選手の強さが生まれた、そのことを思い返します。大変なご苦労があったでしょうし、今でも、心の中でいろいろな葛藤があるかもしれません。井村さんが中国へ行かれて、日本と中国を架け橋にして、そして中国の若い選手たちをお育てになったことが、きっとこの先5年、10年、歴史となって日中の関係をすばらしくしていく事、そういう尽力をされたと、きっと歴史になって証明されると思います。私はその意味で、今年の銅メダルがすばらしかっただけではなく、将来必ず井村さんのなさった努力が実を結ぶ、花開くだろうと思います。その意味で、私だけでなく井村さんは日本にとって誇りだと思います。

 

姜 国際交流は必ずや、スポーツ全体のレベルをどんどんアップしていくと信じています。

 

燕 井村さんは、シンクロを通して、素敵な中日の交流物語を書き残してくださったと思います。そして、その物語はまだ書き出したばかりで、これからも書き続けていかれるに違いないと思いました。

  本日は、ありがとうございました!

(了)

 


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