改革開放30年、中国外交も同じように非凡な過程を経てきた。五輪の聖火が「鳥の巣」上空に赤々と燃え上がったその瞬間、90人近い世界の要人が北京に集まっていた。規模壮大、熱烈な雰囲気、中国外交史上に新たな1章が書き記された。
8月8日、開放された、自信をつけた中国は5大陸の賓客や友人を迎え入れ、五輪精神の感化の中、五輪旗がはためく北京に一堂に会した。全世界40億人の視聴者は会場の観客と一緒に興奮し、歓呼し、北京五輪を祝福……。
開幕セレモニーの演出は華麗で精彩を放ち、多くの貴賓は思わずそれまでの厳粛さと矜持を投げ捨てて「応援団長」に。自国の代表団が通った時には、こうした国や地域の指導者たちは起立し、手を振り、自国の選手に声援を送った。
北京五輪は中国と世界の距離を近づける重要な契機、中国の平和と発展の理念を宣言する重要な場となった。
※8月8日、米ブッシュ大統領は夫人とともに開幕式で選手に挨拶。新華社記者・姚大偉撮影。
ブッシュ米大統領は「北京五輪は私たちが貴方たちの伝統を尊重し、貴方たちの歴史を尊重する機会を提供した」と挨拶。「北京五輪は中国が世界に溶け込む重要な出来事となった」。ケビン・ラッド豪首相は記者にこう語った。
中国が五輪の準備と開催を通じて、平和と協力、発展に力を尽くす国際的なイメージを示したことは、国際社会から幅広く認められた。イスラエルのペレス大統領は「中国は世界の将来の希望であり、生涯にわたりイスラエルと中国の友好関係の発展に力を尽くしていきたい」と述べた。
ベトナムのグエン・ミン・チエット国家主席はこう語っている。「北京五輪の成功はスポーツ面に体現されているだけでなく、人類社会がスポーツや文化、教育を有機的に結合させることで、現代五輪の理念と価値観をさらに発展させ、さらに美しい世界の構築を推進することをも具体的に示した」
世界は北京を選択し、中国は世界を抱擁した。中国は実際的な行動をもって世界の称賛と栄誉を手にし、何振梁IOC名誉会長がまさに語っているように、IOCは北京を選択したことを誇りに感じなければならない。
30年前、中国は世界に向けて大門を開いた。30年後、中国は自らと世界との距離を最も近づけるとともに、世界に向けて「中国の大門は永遠に世界に開かれるだろう」と厳かに宣言した。
「チャイナネット」
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