<金融危機>「果敢に立ち向かう広東省」
23日、アメリカの短波ラジオ放送局ボイス・オブ・アメリカ(VOA)の中国語版は、アメリカ発の金融危機で大きな打撃を受けた中国の広東省が、危機を乗り越えるべく奮闘している様子を伝えました。
貿易依存度が高い広東省は、今回の世界的な金融危機で大手の製造工場が相次いで閉鎖するなど、深刻な事態に陥っています。広東省の失速は中国全体の経済に影響し、今年1月ー9月における中国の輸出成長幅は4.8ポイント下落、広東省は13.5ポイントもの下落を記録し、繊維・服飾業の下落幅は53ポイントに上りました。
しかし、今回の危機から教訓を得た広東省では、再び這い上がるための措置も始まっています。万慶良副省長は、外国人記者からの取材に対し「安定している欧米向けのほか、東ヨーロッパ、ロシア、南米など新興国家にも輸出先の幅を広げています。先月は、代表団が東欧4か国を訪問し、108億9000万元(約1600億円)もの商談を成立させて来た」と胸を張った。
万副省長はまた、省の財政から10億(約150億円)を拠出して中小企業の倒産を防いているほか、付加価値の高い製品の生産に切り替えるよう指導を始めているとも述べました。広東省では今後、ハイテク分野における国際競争力を向上させたいとしています。(レコードチャイナより)
<金融危機>中国系衣料品工場、1年で8割が倒産!
23日、アメリカの中国語紙「星島日報」によりますと、経営文化の違いから、アメリカの華僑社会が被る金融危機の影響は小さいと見られていたが、これまで低迷が続いていた中国系衣料品工場が金融危機によりさらに大きな打撃を受け、この1年で8割もの工場が倒産したということです。
21日、現地商工会議所の責任者によれば、この1年間で倒産が相次ぎ、07年には100社あったのが現在ではわずか20社にまで減少し、商工会議所に所属していない工場も現在は60ー80社程度しか残っていないという。金融危機や貸し渋りの影響は大きく、中国など新興国との競争もあり、受注量は大幅に減少。かつて好景気に踊ったニューヨークの中国系服飾産業も、今ではすっかり意気消沈してしまったと話しました。
しかし、ある労働組合関係者は、この8割という数字について「現実はもっと厳しい」と指摘し、実際にはさらに多くの工場が閉鎖に追い込まれていると話しています。融資が得られず、業界全体が危機的な状況に陥っており、大手のItem Eyes社が倒産したばかりだという。(レコードチャイナより)
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