A 私どもは2002年からずっと北京五輪の準備に取り掛かっており、「激情共享(sharing the passion)」をスローガンに掲げ、AVカテゴリー、人の目と耳をサポートする仕事をしています。具体的には、会場にある数多くの音響設備や、「アストロビジョン」と呼ばれている大型の映像装置を会場の必要な場所に納入し、それらのサポートを五輪期間中に行うことです。ほかに、たとえばテレビや、放送機器などを通して、会場で生み出される感動を世界中のご家庭に届ける仕事をしています。
Q 北京大会のと今までの大会の一番の違いは?
A 今までの大会と今大会の大きな違いが、この五輪はHD(ハイディフィニションの略。垂直720ライン以上の解像度があり、かつ映像のアスペクト比率が16:9である)、ハイビジョンで映像制作をする初めての五輪です。
A ハイビジョン自身は新しいものではありませんが、五輪という非常に規模の大きい、また国際社会に非常に大きな影響を与える大会において、いままではずっとスタンダードディフィニション(垂直解像度が720ラインに満たないもの)で守られてきましたが、ようやく世界的に、ハイビジョンんの放送の環境が整っててきました。
A 今回の五輪は、一言で特徴を言うと、それは、「中国」ではないかなと思います。これだけ多くの人口のある国で、これだけ大きな市場で、これだけ大きな大会規模で五輪のスポンサーをさせていただくのが、初めてですし、逆にいうと、北京市、または、中国にとっても、ものすごく大事な国家行事ではないかと感じています。私どもも中国という国、または、北京市という市にとって、非常に大事なこの五輪をサポートできるという機会を与えてくれたことは、非常に光栄に思っています。
A 中国という発展、成長している国、国際社会に非常に影響力のある大会を運営することは、非常に意義のあることだと思います。それは、言葉の壁、文化の壁、様々な壁というものを乗り越えて五輪は初めて成り立つものであり、決して、アスリートたちがいい成績をとったから、金メダルを何個とったからということではなく、皆さんの努力があって、初めて五輪が成功するのだと思います。