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「サポート作業をやり遂げることは北京と中国への最大の貢献」
   2008-07-09 08:41:15    cri

パナソニックチャイナ有限公司北京五輪推進室・林卓一室長に聞く(上) 

(パナソニックチャイナ・北京五輪推進室の林卓一室長)





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 五輪の開幕まで後一ヶ月を切りました。北京大会は、五輪史上、初めて、全過程がHDハイビジョンで放送される大会としても注目されています。

 その技術をバックから支えているのは、1988年のカルガリー冬季五輪以来、計12回五輪大会を協賛してきたパナソニック社です。パナソニック社は毎回の大会で、AV機器、大型映像、放送機材などの製品や技術を提供してきました。会場に来た観客のみならず、テレビの中継を通して、試合を見ている世界中の人々にとっても、大会を楽しむ上で、もっとも近いところに立っている五輪スポンサーと言えます。

 日一日と迫ってきた五輪に向け、機材設置の進捗状況や、五輪協賛に寄せる思いなどについて、パナソニックチャイナ・北京五輪推進室の林卓一室長に話を聞きました。6月下旬の取材でした。

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 Q 北京五輪における具体的な協賛内容は。

 A 私どもは2002年からずっと北京五輪の準備に取り掛かっており、「激情共享(sharing the passion)」をスローガンに掲げ、AVカテゴリー、人の目と耳をサポートする仕事をしています。具体的には、会場にある数多くの音響設備や、「アストロビジョン」と呼ばれている大型の映像装置を会場の必要な場所に納入し、それらのサポートを五輪期間中に行うことです。ほかに、たとえばテレビや、放送機器などを通して、会場で生み出される感動を世界中のご家庭に届ける仕事をしています。

 Q 北京大会のと今までの大会の一番の違いは?

 A 今までの大会と今大会の大きな違いが、この五輪はHD(ハイディフィニションの略。垂直720ライン以上の解像度があり、かつ映像のアスペクト比率が16:9である)、ハイビジョンで映像制作をする初めての五輪です。

 今回制作する信号が、すべてハイビジョンがスタンダードになっていて、より多くの方にハイビジョンで撮った、より臨場感のある、高精細で、よりきれいな映像をお届けできます。私どもにとっても大きな挑戦であり、それに向けた色々な準備をしてきました。たとえば、納入した放送機材もハイビジョンに対応していますし、各家庭向けにも、セットトップボックス(チューナーボックス)もハイビジョン対応のものを開発したことなどです。これによって、より多くの人に、ハイビジョンによる一層の感動を共有していただけるのではないかと思っています。

 Q HDハイビジョンが五輪で採用されたことの背景は。

 A ハイビジョン自身は新しいものではありませんが、五輪という非常に規模の大きい、また国際社会に非常に大きな影響を与える大会において、いままではずっとスタンダードディフィニション(垂直解像度が720ラインに満たないもの)で守られてきましたが、ようやく世界的に、ハイビジョンんの放送の環境が整っててきました。

 同時に、ハイビジョンの撮影設備と普通の設備とで、いままでコストの面で非常に差があったので、その普及にともなって、次第に価格的にも差がなくなってきて、その中で、ようやくハイビジョンでの映像製作、また、それに基づく放送というものが、可能になったと思っています。

 実際には、アテネの時もハイビジョンがあったし、トリノの時もその前の五輪も試験的に、一部、使ってまいりましたし、それもパナソニックはずっとサポートしてきました。そういう長年の努力がようやく実ってきたという感じですね。

 Q 現在、各会場での設置状況はどうですか?

 A ちょうど、今、テレビの納入をしている最中で、あとは、放送機器、もうしばらくすると、音響機材の納入が始まります。それに少し遅れて、大型画像、アストロビジョンの納入が始まります。こういったことが7月の下旬まで続き、8月8日の開幕に間に合わせるというのが私どものプランです。

 Q 取り付け作業は順調に進んでいますか。

 A たくさんの人がかかわっている五輪は、変更がつきものです。毎日毎日、変更があり、リクエストがある。そういうことを理解し、効果的に進めていくということが、非常に大事な仕事に対する姿勢です。

 37の会場、40数箇所で、同時に業務が発生しますので、そういうことをふまえると、あたりまえのことです。大会運営は大きなプロジェクト。変更はうまく対応しながら、すべての会場をいかに効率よく納入作業を終えるかが、五輪の大会運営の大事な部分なのです。

 Q 大会終了後、提供した機材はどうなりますか。

 A いくつかのケースがあります。

 会場にそのまま販売させていただいたものがあります。会場には必ず接取様(オーナー)がいて、購入していただくものがまずあります。

 そのほか、私たちはレンタル会社やオペレーションをやっている会社をみつけて、そこに販売します。そこから、五輪期間中のだけお金をはらって、借りてきます。こういうものと合わせて、大会運営をしています。

 大会後は、レンタルしたもの、一時的にそこに納入したものは取り外して、もともとレンタル会社に返却します。会場にそのまま販売したものは、五輪終わった後も、そのまま会場に使っていただきます。

 Q 中国とかかわり大きいパナソニック社にとって、北京で開催される今大会に、何か特別な思いがありますか。

 A 今回の五輪は、一言で特徴を言うと、それは、「中国」ではないかなと思います。これだけ多くの人口のある国で、これだけ大きな市場で、これだけ大きな大会規模で五輪のスポンサーをさせていただくのが、初めてですし、逆にいうと、北京市、または、中国にとっても、ものすごく大事な国家行事ではないかと感じています。私どもも中国という国、または、北京市という市にとって、非常に大事なこの五輪をサポートできるという機会を与えてくれたことは、非常に光栄に思っています。

 それだけに、この大会のために、どれだけのことができるのか、できる限りの協力はさせていただきたいなと思って、この6年間、色んな形で北京市、また中国、またこの五輪をサポートして来たのです。もう、あと少しで本番がやってくるのだという感じですね。

 これまでは五輪を通して、北京市、中国のスポーツや文化に対し、貢献させてもらいたいという思いで、色んなことをやってきました。もうすぐやって来る北京五輪の本番で、パナソニックとしては、きちんとした運営、サポート作業をやり遂げて、ることをもって、私どもの北京市、また、中国への最大の貢献としたいなという思いです。

 Q 北京五輪をどのような大会になってほしいですか。

 A 中国という発展、成長している国、国際社会に非常に影響力のある大会を運営することは、非常に意義のあることだと思います。それは、言葉の壁、文化の壁、様々な壁というものを乗り越えて五輪は初めて成り立つものであり、決して、アスリートたちがいい成績をとったから、金メダルを何個とったからということではなく、皆さんの努力があって、初めて五輪が成功するのだと思います。

 北京五輪期間中は色々な細かい問題があり、現場での運営やトラブルを一つ一つ乗り越えながら、最後まできちんとした五輪をやり遂げるということは、私どもが今、一番考えていることです。北京五輪をやりきることは、中国にとって大事なことです。

 何十万人という人が世界中から来て、何万人というスポーツ選手が来て、色んな言葉を使って、この五輪を2週間を共有する中で、うまく成功させられることが、中国にとっての成功ではないかと思う。

 大事なのは、大会をいかに成功させるかと思います。

 たくさんいろんな人がいますので、問題のない日は一日もないので、問題を一つ一つ対応して、解決していくことが、それは、北京と中国にとって一番価値のあることです。(つづく)

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