富士フイルム株式会社が9月下旬に発表したところによりますと、富士フイルムのデジカメの製造はすべて中国(蘇州)に移管されるということです。それによりますと、富士フイルム社は日本のデジカメ工場を閉鎖し、CCD前工程をアウトソーシングすることで、コストの引き下げ、競争力のアップを図る他、日本でのデジカメに関する業務の統合により、商品開発のスピードをアップさせ、機能を高めることを目指しています。さらに、以上の措置を通して、昨年10月からスタートした「スリム&ストロング活動」をデジカメ事業分野でも一段と展開し、デジカメ製造と開発のプロフェッショナル化と効率化を実現し、更なる発展を遂げることを目指しています。
1988年、世界初の民生用デジカメ「DSー1P」が富士フイルム社により開発されました。その後、富士フイルムはデジカメの研究開発と製造に20年近く取り組んできました。
1995年、富士フイルムは中国・蘇州に海外初の生産拠点である「蘇州富士フイルム映像機器有限公司」を設立し、当初は主として、インスタントカメラをメインに従来型カメラの製造を行なってきました。1997年以降、富士フイルムのデジタル化転換戦略の重要な一環として、蘇州富士フイルム社がデジタルカメラの製造を始めました。2005年から、蘇州工場は富士フイルム社のデジカメ製造主力工場になり、部品の開発、調達、生産技術の研究開発、品質保証システムなどの機能が強化されたため、富士フイルム社のデジカメ事業の中国への全面移管計画は、2007年度の終了時までに順調に実現する見込みです。(上海証券報より、Yan整理)
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