今年に入ってから、モトローラの天津における携帯電話生産台数が減少しています。しかし関係者によれば、天津の世界携帯電話生産基地としての地位がこのことで脅かされることはないということです。巨大な産業チェーンをバックボーンに持つ天津では、携帯電話の生産台数は今後も安定的に増加する見込みだということです。
モトローラ、サムスン、三洋などが進出する天津は、中国にとって最も重要な携帯電話製造地の一つです。2006年、天津では携帯電話生産台数が1億500万台と、中国全体の生産台数の4分の1、世界総生産台数の10分の1を占めるまでになっています。
モトローラが天津に進出したのは1992年。以来、同社は一貫して天津携帯電話産業の発展を引っ張ってきました。しかし今年に入って、天津におけるモトローラの携帯電話生産台数は減少しています。1ー4月の総生産額は191億元と、06年同期に比べて34.5%減りました。生産台数が減った原因について、モトローラは様々な要因があるとしています。しかし同社は同時に、同社の対中国長期戦略に変わりはなく、今後も技術移転を増やし中国現地の製造能力、研究開発能力引き上げに努めるとしています。
天津市関連部門の責任者も、天津市携帯電話産業の前途には楽観的な見方を持っている。天津開発区管理委員会の李勇・主任は、「天津市の多くの携帯電話メーカーは高い成長性を保っており、利益も十分あがっている」と述べました。(新華ネット Lin)
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