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気象研究に尽力
   2007-06-08 09:39:08    cri

 崔広さんは、遼寧省阜新市気象局の局長です。36年間、気象研究を通じて、農業の発展に尽力してきました。このことから、地元の人々に「庶民派局長」と称えられています。

 崔広さんは遼寧省阜蒙県の農民家庭の出身です。阜蒙県は内蒙古の砂漠に近く、土地が痩せている上、しばしば旱魃に見舞われます。崔さんがなぜ、気象の仕事に従事するようになったのかということについて、崔さんは、「5月に入っても地表が乾燥しきって、種をまくことができない年がありました。そのため、収穫量が大きく影響を受けていました。小学生の時、先生に、『なぜ雨が降らないのですか。種を蒔くことができませんが、どうすればいいですか』と質問したら、『まじめに勉強しなさい。大人になったら、科学者になって、研究してください』と言われたのです」と話しています。

 1971年、多くの国家機関が農村から職員を募集しました。高校を卒業したばかりの崔さんは推薦され、秘書、商工、金融、気象ステーションなどから職種を選ぶことになりました。崔さんは、気象関係の仕事ならば、農業とのかかわりが深く、古里の農業に役に立てると思って、躊躇うことなく気象ステーションで働くことを選びました。そして、36年間気象研究を続けてきました。

 いままで、阜新地区の農民は、昔ながらの方法で農業を行ってきました。凍りついた土地が溶けるまで、雨が降るまで種を蒔くのを待っていたのです。そのため、5月末になって、やっと種まきが始める年もありました。この一帯の食糧生産高が低い主な原因は、農作物の成長期が短いことにあるのではないか。もし適切な時期に種蒔きすれば、生産高が大幅に高まるのではないか。崔さんはそう思うようになりました。それから、10年間、崔さんは研究に研究を重ね、湿度の高い特殊な土壌成分の抽出に成功しました。この土壌成分を苗床として利用すれば、雨の降るのを保たなくても適切に成長期を保証することができます。これについて、崔さんは、「『春の雨は油より貴重だ』という言葉があるように、農民たちは春の雨を崇拝しています。ですから、私は抽出した土壌成分に、農民たちは、最初見向きもしてくれませんでした。それについて耳にしたことがなかったからです。私は1974年から1984年まで、10年間の研究を通じて、これを発見しました。利用する価値のあるものなんです」と述べています。

 しかし、農民たちに、認めてもらうのは、容易なことではありませんでした。崔さんは、2ヶ所の土地を選んで、三年間テスト栽培を行いました。毎年3月から、土壌の温度と湿度を計り始め、4月と5月に種を蒔きました。その後、成長期から収穫期まで作物の様子を観測し、三年間で、数十万点ものデータを収集しました。その結果、崔さんは、阜新地区において、トウモロコシ、高粱の種まきに最適な時期は、4月10日から20日であるという科学的な結論を出しました。これにより、1997年以降、毎年100万トン以上の増産が可能となっています。崔さんの研究は阜新地区の食糧生産における技術革命だとされています。自分の研究成果について、崔さんは、「阜新地区の特色のある気象サービスは、固定観念を覆したと言えます。気象の科学技術を生産力に転換し、著しい効果が生まれることを重視すべきです」とみています。

 おしまいに、お知らせがあります。放送の再編に伴って、この番組は次回(6月10日)から毎週日曜日に放送することになりました。担当は黄キョウアナウンサーになります。よろしくお願いします。(翻訳 朱丹陽)

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