このほど、中国人民銀行が発表した2006年『中国支払システム発展報告』によりますと、2006年末までに、中国でのキャッシュカードの発行数は10億8000万枚に達し、ほぼ一人あたり一枚に達しているということです。このほか、クレジットカードが5000万枚発行されたことから、銀行の発行した各種カードは合わせて11億枚を超えています。
2006年『中国支払システム発展報告』によりますと、現在、現金ではない支払方法の中で、即時決済が可能なデビット機能付きの銀行カードが中国では最もよく使われています。キャッシュカードの機能は絶えず拡張され、応用領域が絶えず広がり、種類も絶えず豊富になっていることを背景に、2006年末までにその発行数は10億8000万枚に上り、全国の銀行カード総数の95.6%を占めるようになりました。もう一方で、クレジットカードも急速に発展し、2006年末、中国のクレジットカードの発行数は5000万枚近くになり、これは前年に比べて22.7%増となっています。
銀行カードの利用環境も著しく整備されました。2006年末、全国で銀行カードが扱える契約店舗は52.1万軒、POSレジ(クレジットカード対応のレジスター)が81.8万台(2002年より53.2万台増)、ATM(現金自動預払機)が10.2万台(2002年より4.9万台増)となり、いずれも年平均20%の伸び率で成長しています。さらに、人民元カードは24の国と地域でも使えるようになりました。
ハードウェアの整備に伴いカードでの支払いが激増しました。この『報告』によりますと、2006年、中国で銀行カードにより支払われた消費取引金額は1億8900万元で、昨年同期より97%も増えました。卸売り的な大口取引や不動産取引を除けば、その金額は全国の社会消費財小売総額の17%を占めるようになり、前の年より7ポイント増えました。このうち、北京、上海、広州、深せんなどの大都会では、この割合は30%に達し、先進諸国の30%?50%のレベルに近づいています。
このほか、この報告書によると、2007年3月末までに、「農民工」(出稼ぎ労働者)向けの銀行カード特別サービスの取引件数は、全部で89.2万回に達し、取引金額は4億3500万元に達しています。(『新京報』より、王小燕整理)
|